ジムニーシエラJB74をリフトアップした時に前下がりになりやすい理由と対策方法

ジムニーシエラJB74をリフトアップした時に前下がりになりやすい理由と対策方法

2018年に現行型ジムニーシエラJB74が登場してからというもの先代のジムニーシエラに比べると明らかに見かける機会が増えました。

リフトアップしたカスタム車両も多く見かけます。その中で聞こえてくるのが「リフトアップしたけど前下がりが気になる」といった声です。これにはジムニーシエラ特有の理由があります。

なぜ前下がりになってしまうのか?どうすれば改善できるのかも含めて知ってもらいたいと思います。

目次

●前下がりになる理由

シエラ専用設計のリフトアップスプリングが少ない

●ジムニーシエラの前下がり対策方法

コイルスペーサー

ジムニーシエラ専用コイルスプリング

スペアタイヤ再装着

●前後バランスよく上げてカッコ良く


前下がりになる理由

ジムニーシエラJB74の車高を上げる際にジムニーJB64用のリフトアップスプリングが使われることが原因です。

実はジムニーに比べてシエラの方が最大で60kgほど重たいのです。重量差に大きく関係しているのはエンジンです。

660ccのジムニーに比べてシエラには1500ccのエンジンが搭載されています。排気量が大きくなることに比例してエンジン周りの部品も重くなるのです。

わずかな重量差のように思えますが、車体の前方に重量物となるエンジンがあることでフロント側のスプリングに負荷が掛かり前下がりになってしまいます。

以下の表は現行型ジムニーJB64&シエラJB74の車両重量です。

  ジムニー(JB64) ジムニーシエラ(JB74)
5MT 1030kg 1070kg
4AT 1040kg 1090kg

シエラ専用設計のリフトアップスプリングが少ない

ジムニーシエラをリフトアップするために、わざわざジムニーのスプリングを使う理由は単純にシエラ用のスプリングの種類が少ないからです。

リフトアップ用の社外コイルスプリングの多くは、コストの関係からマーケットが大きいジムニー用だけしか作られていないのです。

残念ながらジムニーシエラ専用に設計された社外コイルスプリングはわずかで、前下がりになることを承知でジムニー用に設計されたものを装着しなければいけない状況なのです。

個体差によってはそこまで前下がりが気にならなかったり、後ろに重たい荷物を載せていたりすると気にならない場合もありますが、どうみても前下がり感が強いなら対策することができます。


ジムニーシエラの前下がり対策方法

できれば前後均等にバランスよくリフトアップしている方が見た目はカッコ良く見えます。

ジムニーシエラをリフトアップしたのは良いけど前下がりが気になるなら対策することが可能です。

コイルスペーサー

もっとも低コストな方法です。

コイルスプリングとボディの間にスペーサーを挟んで車高を上げます。

4×4エスポワールは10mm、20mm、25mm、30mm、50mmの5種類のサイズのコイルスペーサーを揃えています。

サイズを細かく設定しているので前後の車高バランスを水平に近づけることが可能です。

前下がりを補正する車高調整の用途なら10mmや20mmがちょうど良いサイズになってきます。現行のシエラJB74だけでなく先代のJB43にも適合します。

価格も1個2800円~(税別)。フロント用に2個だけあればいいので、1万円以下で前下がり対策が行なえます。

JB23サスペンション – 4×4エスポワール【オンラインショップ】

JB64サスペンション – 4×4エスポワール【オンラインショップ】

コイルスペーサー
コイルスペーサー

ジムニーシエラ専用コイルスプリング

わずかながらもジムニーシエラ専用に設計されたリフトアップスプリングが存在します。

コイルスペーサーに比べると費用は高くついてしまいますが、理想的な前下がりの対策方法です。

4×4エスポワールでもシエラJB74専用のコイルスプリングも作りました。リフトアップしても前後左右の車高が均等に上がるようにセッティングしています。

リフトアップ量としては2.2インチアップとなります。

JB74専用 2.2インチアップキット A14Xショックver

JB74専用 2.2インチ贅沢仕様 モンローロードマチック(ロング)ver

ジムニーシエラJB74専用リフトアップコイルスプリング装着車
ジムニーシエラ専用リフトアップスプリング装着車(2.2インチアップ)

スペアタイヤ再装着

スペアタイヤレス化しているなら、もう一度スペアタイヤを装着すれば前下がりの対策になります。

タイヤとホイールの重さでリア側の車高を下げて車高バランスを水平に近づける方法です。

特にジムニーのリフトアップ車の場合はタイヤの大径化が定番カスタムです。スペアタイヤも同じサイズに大径化すれば重さが増加してリア側の車高がより下がります。

しかしながら、スペアタイヤレス化する目的はリア周りの見た目をスッキリさせることなので、前下がり対策のためだけにスペアタイヤの再装着をするのも悩ましいところですが、ひとつの方法として覚えておくと良いと思います。

スペアタイヤを大径化したジムニーシエラJB74


前後バランスよく上げてカッコ良く

なぜ、ジムニーシエラがリフトアップした時に前下がりになりやすいのかおわかりいただけたでしょうか。

ジムニーシエラ専用設計のリフトアップスプリングが少ないことが原因ではあるものの、対策を行えば前後の車高バランスを水平に調整できてカッコ良く仕上がります。

4×4エスポワールではジムニーシエラの前下がり対策商品をラインナップしています。リフトアップを始めとした総合的なジムニーカスタムにおいても長年の専門店としての経験でアドバイスさせていただきます。お気軽にご相談下さい。

 


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