高い走破性を実現するためにジムニーには様々なパーツが販売されていますが、何よりも重要なパーツは「タイヤ」です。
ジムニー用のマッドタイヤは多くの種類が存在し、初心者にとっては何を選べばいいのかわからない場合も多いかと思います。
最初に答えを言ってしまうと純粋にオフロード走破性だけで選ぶならダンロップのグラントレックMT2が最強です。
今回はオフロード最強タイヤのダンロップのグラントレックMT2についてを掘り下げていきます!
★2021年8月 一部更新
グラントレックMT2とは
ダンロップから販売される4WD&SUV車向けのグラントレックシリーズの中で、最もオフロード性能に特化しているモデルがグラントレックMT2です。
参考:GRANDTREK MT2|【DUNLOP】ダンロップタイヤ 公式
発売されてから10年以上経過していますが、現在でもオフロードファンから根強い人気を誇るタイヤです。タイヤサイズはジムニー以外にもやランクル70系のような大型4WD車の装着を想定した豊富なラインナップがあります。
トレッドパターンは2種類あり
グラントレックMT2の面白いところが名前は同じなのにトレッドパターンが2種類あることです。
画像:ダンロップ
どちらも基本のトレッドパターンは同じですが用途が分かれています。
ナロー | ブロック間隔を大きく空けたオフロード・マッド性能特化型 |
ワイド | ブロック間隔を狭めたオフロード兼オンロード考慮型 |
実際に生でナローとワイドを見比べるとオフロードに特化したナローの方がブロック高が少し高くなっています。
このような同じ銘柄の中でトレッドパターンが異なるのはグラントレックMT2しか見当たらず、ダンロップのオフロードに対するこだわりが伺えます。
なぜオフロード最強なのか?
ここでいうオフロードとは走破性が必要となる難所系オフロードのことを指します。具体的に挙げると4×4トライアルやロック競技、ハードクロカンなどの局地的なフィールドです。
ハードなフィールドではタイヤの選択によって走破性に大きな優劣が出てしまいます。そんな中でもグラントレックMT2はどんな地形でも、どんなコンディションでも高いパフォーマンスを発揮してくれるのです。
高いシーランド比によって排土性が良くマッド性能も良好で、コンパウンドも適度に柔らかくロックやガレに対しても高いグリップ性能を発揮してくれます。
こんなところが走れる
グラントレックMT2を装着すればオフロードで想定されるほぼ全ての地形はカバーすることができます。実際にどんな場所を走ることが出来るのか動画で見てみましょう。
1つ目は4輪トライアル競技のJFTA全日本選手権の走行模様です。
2つ目はロック競技のジムニーワンメイクレース「ジムロック」です。
定番タイヤとして高い装着率
実際にジムニーJA11系/JB23系/JB64系の4×4トライアル、ロック競技、ハードクロカンのほぼ全ジャンルにおいて定番タイヤとしての地位を築いています。
先ほどのYoutubeの中でも多くの車両にグラントレックMT2が装着されていたことからもわかります。
もしマッドタイヤ選びに悩んでいたら「とりあえずMT2」と言われるほど高い走破性が認められているタイヤです。
この画像は2019年の第28回 Da Jimny ORIGIN Labo.CUPのエントリー車両の一部です。無作為に撮っていたにも関わらずほとんどの車両にグラントレックMT2が装着されていました。
4×4エスポワールでもトライアル競技に参戦するジムニーにはグラントレックMT2を装着し、数多くの入賞も経験しています。
オンロードもまあまあイケる
少ない接地面積にも関わらず柔らかいコンパウンドのおかげでオンロードでもそれなりにグリップしてくれます。
タイヤノイズについてもマッドタイヤの中では許容範囲内のレベルなので、苦痛に感じることは少ないと思います。
余談ですが、昔の定番マッドタイヤだったジープサービス(生産終了)はオンロードのグリップ感も乏しく、タイヤノイズも苦痛を感じるレベルでした、、、
ちょっと不安な耐摩耗性
タイヤライフ重視でマッドタイヤを選ぶならグラントレックMT2はおすすめできるとは言い難いです。柔らかいコンパウンドが影響して耐摩耗性については期待できるとは言えません。
休日しか乗らない方には気にならないレベルかもしれませんが、毎日通勤で乗るような方だったりシティユースの方には厳しいかもしれません。
デザインが古い?
さすがに発売されてから10年以上経過するタイヤだけあってサイドウォールのデザインはシンプル(古い?)です。
最近発売されたマッドタイヤのデザインは、サイドウォールまで張り出したアグレッシブなブロックパターンが特徴的です。グラントレックMT2はある意味硬派なデザインとも言えますが、現代風マッドタイヤのデザインとは言い難いでしょう。
グラントレックMT2の次期モデルの情報は全く聞きませんが(発売されるならグラントレックMT3?)、次期モデルにはデザイン面も頑張って欲しいところです。
画像1:OPEN COUNTRY M/T
画像2:GEOLANDAR X-MT
燃費は落ちる
グラントレックMT2に限った話ではありませんが、マッドタイヤはどのメーカーを履いても絶対に燃費は落ちます。
マッドタイヤはブロック高が高いため回転抵抗が増えてしまうことが原因です。とはいっても深刻になるほどの影響はなく、どちらかというとタイヤサイズを大きくするほうが燃費への影響は大きいです。
もし、見た目だけオフロード車っぽくしたいならオールテレーンタイヤがおすすめです。
ジムニーが装着できるサイズ
グラントレックMT2はジムニーJA11系/JB23系/JB64系を完全に意識したサイズ展開がされています。
リフトアップが前提になるサイズもありますが、装着されることの多いタイヤサイズは次のようになります。
- 195R16C(ナロー)- 外径727mm
- 225/75R16C(ワイド)- 外径750mm
- 7.00R16C(ナロー)- 外径782mm
歴代のJA11系、JB23系、現行のJB64系に至るまで共通して装着できるタイヤサイズなので全型式で参考になると思います。
4×4トライアルやロック競技に参戦しているジムニーは、7.50R16(外径820mm)や255/85R16(外径847mm)といった強烈なサイズを装着している場合もあります。
ライバルとなるタイヤは?
グラントレックMT2の独壇場状態のオフロードタイヤ界ですがライバルとなるタイヤもあります。
いくつか紹介したいタイヤはありますが、あえて1つに絞るならジオランダーM/T+ ワイルドトラクション G001Jを知ってもらいたいと思います。
ジムニー専用サイズで展開されていて195R16Cと7.00R16の2サイズのみの展開です。グラントレックMT2に劣らない難所向けタイヤで、攻撃的なトレッドパターンとなっています。
どちらを選ぶかは乗り方や走る場所によって好みが分かれる所だと思いますが、違うタイヤを試してみたいならジオランダーM/T+ ワイルドトラクション G001Jは面白いチョイスかもしれません。
参考:ジオランダーM/T+ ワイルドトラクション | 4x4magazine.co.jp
本気ジムニー作ります
どうだったでしょうか。少しはグラントレックMT2の最強っぷりがわかってもらえたと思います。恐らくこの記事に興味がある人はユルいオフロードじゃなくてクロカンや4×4トライアルのような遊びに興味があることかと思います。
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