ジムニーが錆びてしまったらどんな処置をするべき?

ジムニーが錆びてしまったらどんな処置をするべき?

新車・中古車問わずジムニーに「錆」が発生してしまったらどんな処置をするべきなのでしょう。

防腐塗装を施していても、ちゃんときれいに下回りをきれいにしていても錆はどこかしら発生します。

今回はジムニーが錆びてしまった時にどんな処置をすればいいのかまとめてみました。

目次

●どうやってサビの処置をする?

表面的な軽度のサビ

広範囲の軽度なサビ

深刻な重度のサビ

●そもそも錆びてしまう原因とは

ちゃんと洗い流すことが大切

●予算・用途を考えて処置しよう


どうやってサビの処置をする?

最近ジムニーの錆が目立ち始めたと感じている方や、中古車のジムニーを購入して下回りを見てみると結構錆びてるところが多かった…なんて人もいてるかもしれません。

ジムニーが錆びてしまったときの処置は錆の度合いによって異なり、DIYでできるものから業者しかできないものまで幅広く、掛かる費用もそれぞれ違います。

表面的な軽度のサビ

ワイヤーブラシやヤスリで落ちる程度で表面的なサビならサビ転換剤で処置してみましょう。

サビ転換剤は進行性の赤錆を黒錆(酸化皮膜)に転換し錆の進行をストップする効果があります。

サビている部分に薬剤を塗るだけでいいのでDIYでも簡単施工できるのがメリットで、商品により異なりますが価格も手頃で1000円~2000円で手に入れることができます。

よりサビ転換剤のことを詳しく知りたいならこちらの赤錆を黒錆に変えるとサビが止まる?|ミツオの工具箱が参考になります。

表面的な軽度のサビが発生しているジムニー

画像:ジムニー錆対策 : コアラとタヌキ

広範囲の軽度なサビ

サビ転換剤は主に部分的なサビに対して用いられるもので広範囲のサビには対応できません。

広範囲の軽度なサビに対しては防腐塗装を処置するほうが有効です。

本当に安く上げたいならラッカースプレーでも構いませんが、防腐性や耐久性を重視するなら専用の防腐塗料の方が確実に高い効果を期待できます。

塗料によってはサビの上から塗装できる商品もあり、作業性も考えて塗料を選ぶことも重要です。

下回りの全体的な防腐塗装となるとDIYでは厳しい部分が出てくるため業者に頼むことも選択肢の一つに加えておくといいでしょう。

以下の記事で防腐塗装について詳しく書いているので参考にしてみてください。

ジムニーは錆びやすい?早めの防腐塗装をおすすめする理由

深刻な重度のサビ

サビが深く進行してしまうとユーザー自らで処置することは難しくなります。

深く進行したサビはボディに穴を開けてしまうほどで業者しか処置することができません。

サビた箇所の部品交換ができるところならまだしも、場所によってはサビを切除し新たに鉄板で作り直すといったレストアに近い特殊な作業のため、一般的な自動車修理とは全く異なります。

施工してくれる業者は板金塗装店などに限られ、施工範囲によっては数万円~数十万円の費用が必要となります。

安全上問題があるなら処置する必要はありますが、費用面を考えるとそう簡単に頼める作業ではないため延命処置でしのぐ方法もあります。

サビを切除し新たに鉄板を貼り直して補修したジムニーのセンターピラー

画像:リアフェンダー、フロアー錆修理、オールペイント(ジムニー)

延命処置

高額な費用が必要となる重度のサビの処置は気軽に頼めるものではありません。

しかしながら強度にあまり影響しない部分のサビなら延命処置で何とか持たせる方法はあります。

小さい穴が空いているならコーキングで埋めてしまう方法や、広範囲のサビで大きな穴が空いているならアルミテープでの補修やFRP樹脂を貼り付けて補修する方法などがあります。

見た目にこだわる人には向かないかもしれませんが数千円あればホームセンターで揃うような部材なので、応急的な延命処置と割り切ればやってみる価値はあると思います。

ヘッドライト取付部のサビをFRPで補修したジムニー
FRPでのサビ補修

画像:ジムニーJB23 錆との闘い6-FRPで顔面修復-


そもそも錆びてしまう原因とは

もっとも大きく影響するのは冬期に路上に撒かれる凍結防止剤や融雪剤です。塩化カルシウムや塩化ナトリウムが主成分となっているため鉄に付着すると錆を誘発する原因となります。

特に雪がよく降る気温が低い地方では凍結防止剤や融雪剤が多く使用されることが問題となっていて「塩害」とも呼ばれているほどです。

もうひとつはオフロード走行です。土や泥には水分などの錆を誘発する成分を含んでいるため、鉄を錆びさせてしまう原因のひとつとなります。

ちゃんと洗い流すことが大切

凍結防止剤や融雪剤の撒かれている道路やオフロードを走った後にはちゃんと洗い流すことが大切です。

特に重点的に洗い流してほしいのは下回りです。ボディ部分に比べて下回りは形状が複雑なので融雪剤や土が残りやすく、念入りな清掃が必要です。


予算・用途を考えて処置しよう

サビの処置ひとつでたくさんの補修方法があることがおわかりいただけたと思います。

安全上問題がない限りサビは絶対に補修しなければいけないものではないので、予算・用途を考えて処置するスタンスで良いと思います。

特に古いジムニーはサビがあることによって味わい深さも感じられるクルマなので、あえてそのままの姿で楽しむこともできます。

4×4エスポワールはジムニーのリフトアップサスペンションの開発・販売をメインに、修理や車検も行っております。古くなってしまったジムニーでお困りの方はお気軽にご相談下さい。

 


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