ジムニーには基本的に4種類のタイヤジャンルが存在しますが、数年前に新たなタイヤジャンルが1種類加わりました。
そのタイヤの筆頭に挙げられるのがトーヨーオープンカントリーR/Tです。今ではジムニー用の定番人気タイヤとして売れている高評価モデルです。
今回はトーヨーオープンカントリーR/Tはどんなタイヤなのか?新ジャンルとは何か?など紹介していきます。
★2021年8月 一部更新
★2023年11月 一部更新
どんなタイヤなのか?
2016年10月に発売されたオープンカントリーR/Tは、ジムニーやハスラーなどのSUV系軽自動車を主なターゲットとして開発されたタイヤです。
元々オープンカントリー(OPEN COUNTRY)シリーズはアメリカ向けの四駆用タイヤとして販売されていたモデルで、日本国内では販売されていませんでした。
それがオープンカントリーR/Tの発売をキッカケにその他のM/T、A/Tplus、U/Tの発売が開始されるようになりました。
・参考:「OPEN COUNTRY R/T」 デビュー(トーヨー公式)
新ジャンルタイヤ
今までジムニー用のタイヤは4種類のタイヤジャンルに分類できました。
雪・凍結路用 | スタッドレスタイヤ |
オフロード用 | M/Tタイヤ |
オフ&全路面用 | R/Tタイヤ |
全路面用 | A/Tタイヤ |
オンロード用 | H/Tタイヤ |
この中でオープンカントリーR/Tは、A/T(オールテレーン)タイヤとM/T(マッドテレーン)タイヤの中間に位置するタイヤジャンルを作り出しました。ちなみにR/TはRugged Terrainの略でデコボコを意味します。
トレッド面の中央部分はオンロード向け、サイド部分はオフロード向けに設計がされ、A/TとM/Tの良いとこ取りをしたタイヤパターンとなっています。
人気の理由は?
2016年に発売されたオープンカントリーR/Tはジムニー用タイヤとしては、まだまだ新しいタイヤの部類に入ります。それなのにも関わらず短期間で定番人気と言われているタイヤです。
新ジャンルを作り出したことが何よりの人気の理由ですが、改めてオープンカントリーR/Tの特徴を並べてみると人気が出るのも納得する内容でした。
見た目がカッコいい
ジムニーはタイヤ自体のデザインもカスタム感を演出する大事なパーツです。オープンカントリーR/TのタイヤデザインはM/Tタイヤのようなデコボコした見た目で、ジムニーをより一層オフロード車っぽく仕上げてくれます。
しかもサイドウォールのデザインは左右で異なったデザインが採用されていて、好きなデザインを選ぶことができます。
1本1万円以下で安い
タイヤを履き替える時には価格も重要なポイントです。オープンカントリーR/Tの実売価格の最安は大体1本8,000円ぐらい(185/85R16)と格安で販売されています。
M/Tタイヤは1本1万円を超えるのが当たり前なので、いかに魅力的な価格なのかがわかります。
価格が高騰し2021年8月時点で1万円を超える相場(15,000円弱)となってしまいました。
2023年11月現在、11,000円程度の価格となっています。
ちょうどいい大きめサイズ
オープンカントリーR/Tは1インチアップ程度のジムニーやジムニーシエラにちょうどいい大きめサイズがラインアップされています。
1インチアップ程度のリフトアップならそれほどお金が掛からないので、極力低コストで迫力あるスタイルへと変身できます。
具体的なサイズはジムニーには185/85R16、ジムニーシエラには215/70R16が純正タイヤよりも若干大径・ワイドに作られています。
あくまでも参考ですがノーマル車高で装着している事例もあります(※走る場所によっては干渉するところがあるかもしれませんのでご注意ください)
下の画像はフロントに185/85R16、リアに純正タイヤを装着したジムニーの例です。見比べるとそのサイズ差がよくわかります。
ホワイトレター設定もあり
オープンカントリーR/Tのジムニー用サイズ(185/85R16と215/70R16)にはホワイトレター設定があります。
昔のアメ車っぽい雰囲気が好きな方にはたまらないデザインだと思います。ホワイトレターは片面だけなので1つのタイヤで2種類のパターンを楽しむことができます。
新型ジムニー購入層も影響?
現在も長期の納車待ちが続く新型ジムニー(JB64/JB74)の購入したユーザーも、オープンカントリーR/T人気を後押ししたのでは?と考えています。
新型ジムニー購入層の中にとってハードなカスタムはまだ一般的ではありません。
そんな中でタイヤを変えるだけで十分なイメージチェンジができるオープンカントリーR/Tは、新型ジムニー購入層と相性の良いタイヤだといえます。
ジムニーに履けるサイズ一覧
リリース初期の頃はジムニー用のサイズは2つしかありませんでしたが、人気に次ぐ人気で少しずつ充実してきました。
今後サイズ展開は変わってくると思いますが、現在のところ以下のサイズがジムニー・ジムニーシエラに装着できるサイズです。
最新情報はトーヨータイヤのオープンカントリーR/T公式サイトをご確認ください。
- 185/85R16
- 215/65R16(ハイエース向け商用タイヤだが装着可)
- 215/70R16
- 235/70R16
- 195/80R15(ジムニーシエラ用の15インチ純正サイズ)
ライバル的タイヤ
M/TタイヤとA/Tタイヤの間の新ジャンルを作り出したオープンカントリーR/Tにはライバル的な存在のタイヤもあります。
1つはオープンカントリーR/T登場前から販売されているタイヤ。もう1つはオープンカントリーR/T登場後に出てきたタイヤです。
BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO2
四駆用の定番タイヤとして昔から有名で、何を隠そう四駆タイヤのホワイトレターの元祖がBFグッドリッチでもあります。
サイズ展開が豊富でリフトアップ車両にも合わせやすく、根強いファンも多くいます。恐らくA/Tタイヤジャンルの中では最もM/Tタイヤに近いパターンなのではないかと思います
見た目もカッコよくて悪くはないのですが、1本2万円近くするためコスト面で不利なタイヤです。
公式サイト:ALL-TERRAIN T/A KO2 | BFグッドリッチタイヤ
ヨコハマ ジオランダーX-AT
オープンカントリーR/Tに対抗して出してきたと考えていいヨコハマのジオランダー X-ATは2019年9月に発売された新しいタイヤです。
ジムニー用のサイズは195R16C、ジムニーシエラ用サイズは235/70R16がラインナップされます。
サイドウォールのデザインが特徴的でオープンカントリーR/Tと同じく表と裏で違うデザインが施されており、好みのデザインを選ぶことができます。
公式サイト:GEOLANDAR X-AT_製品特長 – ヨコハマタイヤ
ジムニーのタイヤ選びは難しい
定番人気タイヤとなったオープンカントリーR/Tを詳しく紹介してきましたが、他にもジムニーは色々なタイヤを履くことができます。
参考に4×4エスポワールの「ジムニーのタイヤ選び・マッチングに悩んだ時に役立つ一覧表」の記事をタイヤ選びのお役に立ててもらえればと思います。
リフトアップを行う場合にはタイヤ選びがもっと難しくなります。4×4エスポワールは長年の経験を生かしたアドバイスができますので、ぜひ1度ご相談ください!
ジムニータイヤ・ホイール
ジムニー用の格安マッドタイヤ!トーヨートランパスMTがアツい
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オフロード最強のジムニー用マッドタイヤはグラントレックMT2
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