ジムニーといえばリフトアップと大径マッドタイヤの装着が定番カスタムですが、中にはマッドタイヤだけでも装着しておきたいといったニーズもあります。
そこで必要となってくるのが純正サイズのマッドタイヤです。そもそも存在するのかどうかも含めて紹介していきます。
★2024年11月 一部更新
目次 |
純正サイズのメリット・デメリット
マッドタイヤは履きたいけど大径化はしたくない人にとって純正サイズは絶対条件です。
ジムニー純正サイズのタイヤにこだわる理由はそれぞれあると思いますが、改めてどんなメリット・デメリットがあるのか確認していきましょう。
メリット
- 【車検に通る】
- ➔タイヤがフェンダーからはみ出すと車検に通らない
- 【燃費悪化を抑えられる】
- ➔大径タイヤは重量増加が避けられず、燃費が悪化
- 【車高が上がらない】
- ➔高さ制限のある駐車場などで有利
- 【スピードメーターの誤差が出ない】
- ➔誤差が大きすぎると車検にも影響する
- 【タイヤハウス内に干渉しない】
- ➔大径タイヤのサイズによってはオフロード走行すると干渉する
デメリット
- 【迫力が出ない】
- ➔タイヤサイズを大きくしたほうが車体が大きく見える
- 【オフロード走破性向上に限界がある】
- ➔タイヤ大径化ができれば最低地上高の確保や、障害物を乗り越える際に優位
ジムニー純正サイズのマッドタイヤ
ジムニーが装着することを想定されたマッドタイヤ(M/Tタイヤとも呼ばれる)のほとんどは純正よりも大径サイズです。
その理由は冒頭にお伝えした通り、リフトアップカスタムが定番となっているからです。リフトアップを想定した185/85R16や195R16などのワンサイズ大きいマッドタイヤだけでも10種類近く存在します。
しかしながら、純正サイズ(175/80R16)のマッドタイヤはわずかしかありません。特に国産メーカーに限っていうと1種類しか存在せず、どれだけマイナーな存在であるかがわかります。
ヨコハマ ジオランダーMT+ G003
国産タイヤメーカーで唯一、ジムニー純正サイズ(175/80R16)のマッドタイヤです。
サイドウォールにまで張り出した粗々しいトレッドパターンが特徴的で、四駆らしさを強調してくれます。
自社デモカーのJB64にもサイズは異なるものの同じタイヤを装着しており、トライアル競技にも参戦できるほどのポテンシャルを持っています。
GEOLANDAR M/T G003_製品特長 – ヨコハマタイヤ
ナンカン FT-9
コスト面に優れるジムニー純正サイズのマッドタイヤならナンカン FT-9が候補に上がります。
ジオランダーMTに比べると、シンプルなトレッドパターンながらマッドタイヤならではのゴツゴツしたデザインで、純正タイヤと全く印象は異なります。
ネット上のレビューでもコスパに優れたマッドタイヤと評価されていて、海外製のアジアンタイヤながら実績のあるメーカーということもあり信頼性は高いといえるでしょう。
マックストレック エクストリームR/T
こちらはマッドテレーン(M/T)ではなくラギッドテレーン(R/T)といわれるタイヤです。
オールテレーン(A/T)とマッドテレーン(M/T)の中間的存在にジャンル分けされるタイヤで、見た目はゴツゴツしていながらもオンロード性能を意識した設計がされています。
聞き慣れないアジアンタイヤのメーカーなので少しばかり不安はあるかもしれませんが、低価格なのでコスト重視の方にとっては見過ごせないタイヤだと思います。
オールテレーンタイヤという選択
種類が少ないジムニー純正サイズのマッドタイヤにピンと来るものがないなら、オールテレーンタイヤ(ATタイヤ)という選択もあります。
純正サイズのオールテレーンタイヤは10種類以上も存在し、選択肢が豊富にあります。
デメリットとしてはトレッドパターンが控え目なので、オフロード車っぽくゴツゴツしたタイヤにしたい場合には不向きです。
ジムニー純正サイズのオールテレーンタイヤ
●BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO3 2024年11月 追加
●ナンカン FT-7
その他のタイヤについては以下のリンクも参考になると思います。
おすすめのオールテレーンタイヤ
175/80R16のオールテレーンタイヤは種類が豊富で、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。
もし「おすすめはどれ?」と聞かれたら、「BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO3」をおすすめします。
BFグッドリッチについてご存知ない方のために説明すると、アメリカの有名な4WD車向けタイヤメーカーで、特に「オールテレーンT/A」といえば、多くの四駆ファンにとって馴染み深いタイヤとして知られています。
このタイヤはオールテレーンでありながら、見た目はマッドタイヤにも引けを取らないアグレッシブなトレッドパターンを持ち、ドレスアップ効果も抜群です。
さらに、これまでジムニーのリフトアップ車向けのサイズしか展開されていませんでしたが、2024年11月からは純正サイズである175/80R16が新たにラインナップに加わりました。
許されるならリフトアップ&大径タイヤ
せっかくマッドタイヤを装着しても純正サイズでは見た目のインパクトが弱く、満足できるスタイルにならない可能性があります。
その部分が気になるならリフトアップと大径タイヤの装着を考えてみてほしいと思います。
当社デモカーのジムニーJB64は1.5インチのリフトアップに加えてタイヤも大径化することで、ノーマル車と比べて車体が大きく見える仕上がりとなっています(下画像参照)。
こういった四駆らしいスタイリングを目指すならリフトアップ&大径タイヤは必須メニューと言えるでしょう。
純正サイズは物足りない?
ジムニー純正サイズ(175/80R16)のマッドタイヤが存在することを知っていただけたと同時に、マイナーな存在であることもわかっていただけたと思います。
種類が豊富なオールテレーンタイヤを選択するのも良いですが、オフロード車っぽい雰囲気を出すには物足りない面もあります。
いっそのことジムニーの定番カスタムである、リフトアップ&大径タイヤにチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか?
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