ジムニーをリフトアップしてどれだけお金を掛けたとしても、タイヤがノーマルサイズではバランスが悪くカッコ良いとは言えませんよね。
車高に見合った大きくてワイドなタイヤを装着することでカッコ良いジムニーが出来上がります。
ただ大径タイヤを装着する時に問題となるのがタイヤハウス内やフレームとの干渉です。無闇に大きいタイヤを履いても干渉対策を行っていないとタイヤ、車体にダメージを与えてしまいます。
今回はこれからジムニーに大径タイヤを履かせたいと思っているユーザーや、大径タイヤの干渉に悩んでいるユーザーに向けてどのように対策をしていけば良いかを紹介していきます。
大径タイヤを装着するとどうなるか
ノーマルサイズ(175/80R16相当)はハンドルを左右に切っても、サスペンションがフルストロークしてもどこにも当たりません。
それがノーマルよりも大きなタイヤを履くと車体側に干渉する可能性が出てきます。
パターンとしては2通りに分けられます。
<1>サスペンションがフルストローク状態の時だけタイヤが干渉する
<2>ハンドルを左右に切っただけでタイヤが干渉する
<1>の場合は軽症な方で街乗りでしか使わないなら、干渉対策をしなくても注意すればトラブルなく走行すれことができます。
<2>だと重症で何かしら対策を行わないと、最悪の場合はタイヤがバーストしたり、インナーフェンダーやバンパーを巻き込んでしまう恐れがあります。
どれぐらいのタイヤサイズを履けば干渉する?
ノーマル車高に限って言うと、、、
★現行JB64 → 215/70R16または、185/85R16まで(ギリギリ履けるサイズです)
★先代JB23 → 185/85R16まで(4型~7型はフロントボディマウント形状が異なるため干渉します)
★シエラJB33/43 → 純正オーバーフェンダーがあるためタイヤハウスが小さいので、大径タイヤの装着は要注意。
★先々代JA11 → 185/85R16
※同じタイヤサイズでもメーカーによって違いがあるためあくまでも参考となります。
大径タイヤを履くための干渉対策
大径タイヤを履くにはジムニーの型式・タイヤサイズを考慮し対策しなければなりません。
何よりも難しいのはリフトアップ量、ホイールオフセット、バンパー形状など様々な要因を考えなければならないことです。
具体的にどんな対策を行えばいいのか挙げてみました。
バンプ規制
サスペンションがバンプする(縮む)量を規制することでタイヤの干渉を抑えます。
サスペンションのストローク量は少し犠牲になりますが、ジムニーのタイヤ干渉対策の中で主流といえる方法です。バンプ規制は主にバンプラバー自体を長くする方法か、バンプ延長ブラケットに交換する方法のどちらかになります。
低コストで対策できる方法でもあり、サスペンションの味付けを変えられる側面もあります。
詳しくはバンプラバーのラインナップが豊富なショウワガレージさんの記事が参考になります→大容量バンプラバーのイロイロ
画像:ショウワガレージ
リフトアップ・ボディリフト
車高を上げてボディを上に逃がしてあげることで大径タイヤの干渉を抑えます。
少しのリフトアップでも干渉が収まる場合もあるのでジムニーJA11なら増しリーフ、ジムニーJB64やJB23ならコイルスペーサーであれば低コストで干渉対策が行えます。
がっつり車高を上げないと干渉する場合には、サスペンション自体の交換かボディリフトが必要です。
4×4エスポワールには歴代ジムニーのリフトアップパーツを揃えています。型式によりますが最小で10mm、最大で100mm(5インチ)までラインナップしてます。
ワイドトレッド化
タイヤを横に逃がす(ワイドトレッド化する)ことでタイヤの干渉を防ぎます。
ホイールスペーサーまたは、ホイールのオフセットでワイドトレッド化を行います。幅が広いタイヤを装着している場合には効果的な対策法です。
ただ、スペーサーの厚みによってはタイヤがフェンダーからハミ出してしまうため、オーバーフェンダーの装着が必要になる場合もあります。
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画像:Cピラー
ロングホイールベース化
ジムニーのホイールベースを延長しタイヤハウス内に干渉しないよう対策します。高くリフトアップしているほど効果的です。
ジムニーJB64/JB23系のコイル車の場合なら、リーディングアームをロング化または調整式に変更すれば簡単にホイールベースの延長ができます。
ジムニーJA11系のリーフ車のホイールベースを延長する場合は、リーフ部分の加工が必要なため万人向けな対策法とはいえません。
いずれにしても手間やお金が掛かる方法ですがタイヤの干渉具合によっては有効となる対策法です。
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ボディ側の加工
バンプ規制やワイトレ化してもどうしても干渉してしまう時はボディ側の加工が必要となります。少々荒っぽく思われるかもしれませんが、タイヤサイズによってはボディやフレームの加工で対策するパターンもあります。
具体的にはタイヤハウス内の干渉する部分をハンマーで叩いたりカットしたりします。ランクル並みのタイヤサイズを履こうとしているなら間違いなく加工は必須です。
ジムニーは型式ごとに大径タイヤが干渉する定番ポイントが存在するので、事前に対策しておくのも良いと思います。例えばJA11系だと燃料ホースのカバー、フロントタイヤハウスのツメなどが定番のポイントです。
画像:tooyoung
JB23系では4型~7型はフロントのボディマウント形状が異なるため、専用の対策パーツが販売されています。
画像:アピオ
JB23リアタイヤハウスのバンプラバー取り付けステーも定番ポイントです。
画像:情熱的で有意義な人生を!
まとめ
大きくてワイドなタイヤをジムニーに履くためには色々な干渉対策が必要なことがわかったと思います。
18インチや20インチと言った大口径ホイールを履く場合であっても、同様の対策が必要となる可能性が高いです。
実はジムニーにも20インチや18インチの大径アルミホイールが履ける
ジムニーは干渉対策次第でタイヤサイズの選択肢はいくらでも広げられるので、今回の内容をぜひ今後に役立ててみて下さい。
タイヤ・ホイール選びに迷っている方はこちらも参考になると思います。
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