ジムニーカスタムの王道といえばリフトアップです。4WD車だからこそ似合うスタイルでもありますよね。
ジムニーはパーツも豊富にあるし車高を上げてみようと思ったときに心配なのが「車検に通るのか?」です。タイトルに書いてあるように、ジムニーJB64/JB23はリフトアップしても基本的には車検に通ります。
これからジムニーJB64/JB23をカスタムするユーザーには、必ず知っておいてほしいことですのでぜひ読んでみて下さい。
★2022年2月 更新
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コイルスプリングのリフトアップは車検に通る
ジムニーJB64系、JB23系のリフトアップにはいくつかの方法があります。その中でもコイルスプリングでのリフトアップが最も基本的な手法です。
これがタイトルに含んである「基本的には」と書いた理由です。他のリフトアップ方法については、ここではあえて触れません。
コイルスプリングを用いたリフトアップならジムニーJB64/JB23の場合は車検に通ります。もちろん構造変更も必要ありません。
理由は指定部品だから
なぜコイルスプリングでのリフトアップは車検に通るのか?それは、コイルスプリングが指定部品に分類されているからです。
少し専門的な話になりますが、指定部品とは国土交通省が定めた「構造装置の軽微な変更時の取扱いについて」において「指定する自動車部品」のことを指します。この指定部品の変更においては「軽微な変更となる自動車部品の取り付け」とみなされます。
つまりコイルスプリングは構造を変更する部品ではないため、交換しても車検では問題ありませんと規定されています。
この条件は継続検査の場合に適用され、新規検査では適用されないという点も重要です。
4cm以上のリフトアップも大丈夫?
ジムニーのリフトアップについてネット検索すると「4cm以上のリフトアップの車検」に関するさまざまな情報が出てきます。これがユーザーを余計に困惑させる原因ともなっています。
コイルスプリングを用いた基本的なリフトアップであれば、ジムニーJB64系やJB23系において「4cm以上のリフトアップ」でも基本的には車検に通ります。
この4cmの数値の出どころは指定部品以外を取り付けた際に適用されるものです。以下は、国土交通省の公式サイトからの引用です。
構造装置の軽微な変更時の取扱いについて
使用過程における自動車について、軽微な変更となる自動車部品の取り付けについては、構造等変更に係わる諸手続きを簡素化し、平成7年11月22日から実施しました。
この場合の軽微な変更とは、1.自動車部品を装着したときに寸法(長さ、幅及び高さ)及び車両重量が一定範囲内である 場合。
長さ 幅 高さ 車両重量 小型自動車
軽自動車±3cm ±2cm ±4cm ±50kg 普通自動車
大型特殊自動車±3cm ±2cm ±4cm ±100kg
引用:自動車検査・登録ガイド – 国土交通省
ショックや大径タイヤの変更も問題なし
コイルスプリングでの基本的なリフトアップで関係するパーツの代表格であるショックアブソーバーも指定部品のため、車検でも問題ありません。
車高を上げると必ず替えたくなるタイヤも同様に指定部品であるため、大径タイヤを履いて車高が上がっても車検には影響しません。
記載変更が必要な時も
ジムニーJB64/JB23のリフトアップは、基本的には構造変更が不要ですが、ごく稀に陸運局や検査員の見解によって記載変更(車両寸法の高さ変更)を求められる場合があります。
記載変更とは専門的には「構造変更以外の諸元等の変更」といい構造変更とは似て非なるものです。※車検証に「改」が付かない
参考資料はこちら
公的機関から指定部品についての通達も出されています。他にも大手4WDパーツメーカーの見解、実際にユーザーが車検を受けた際の実例なども載せておきます。
●国土交通省の解説
参考⇒自動車検査・登録ガイド【国土交通省】
●指定部品の一覧(画像付き)
参考⇒指定部品(構造装置の軽微な変更時)の取扱いについて【愛知県自動車整備振興会】(PDF)
●大手4WDパーツメーカーの見解
参考⇒運輸省(当時)通達によるサスペンション変更の取扱について【JAOS】(PDF)
●軽自動車検査協会に直接確認したケース
参考⇒JB23ジムニー車検【但東自動車株式会社】
●3インチアップ車で車検を受けられた方の実例
参考⇒3インチアップ&猪狩り&バーライトジムニーの車検について【クロピン】
対策が必要となる場合もある
コイルスプリングによってジムニーの車高を上げる行為が問題ないことは理解していただけたと思いますが、車高を上げる量によって車検に影響してくる場合があります。
その場合、対策を行うことで車検に適合させることができます。
直前側方視界基準:視界を確保する
意外かもしれませんが、ジムニーのリフトアップ車の車検時に気を付けなければならないのは視界です。
具体的には「直前側方視界基準」といい、ざっくり言うと「運転席からの視界を確保するためのルール」です。
対象になるのはJB23-6型の途中以降と現行のジムニーJB64/74です。
視界が確保できるような対策さえ取っておけば問題なく車検に通ります。詳しくは以下の記事を読んでみて下さい。
突入防止基準:追突から守る
2021年9月以降に製造された車両には、改正された突入防止基準が適用されます。この基準については、各ジムニーショップなどから様々な情報や見解が飛び交っています。
改正された基準が本格的に適用されるのは、2021年9月以降に製造された車両が初めて車検を迎える2024年のため、まだ猶予期間はありますが、注意が必要です。
いずれにしても、直前側方視界基準と同様に対策を行えば、リフトアップは問題なく可能です。
ジムニーをリフトアップしてみよう
ジムニーJB64系、JB23系は基本的なリフトアップなら車検に通ることがおわかりいただけたと思います。難しく考える必要はありません。
リフトアップはジムニーカスタムの醍醐味です。今リフトアップに関する基本的な知識を持っていれば、パーツ選びもスムーズに進むでしょう。
4×4エスポワールでは自社オリジナルのリフトアップサスペンションを豊富に取り揃えております。オンラインショップから購入できるほか、バンパー交換からオーディオなど総合的なジムニーカスタムも得意としていますのでお気軽にご相談ください!
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