ジムニーの定番カスタムのリフトアップでは様々なパーツに補正が必要となります。
その中の代表格でもあるラテラルロッドについて今回は取り上げていきます。ジムニーのサスペンションパーツの中でも重要な役割を担っているパーツです。
対象となるのは現行のJB64/JB74、先代のJB23系ジムニーとなります。リフトアップしたらラテラルロッドにどのような変化が起こるのか?どうしなければいけないのか?について詳しく紹介していきましょう。
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ラテラルロッドとは
ラテラルロッドは現行ジムニーJB64、先代JB23の3リンク式サスペンションには欠かせないパーツです。
前と後ろに1本ずつ装着され「パナールロッド」とも呼ばれます。車体を下から覗き込めば横方向に鉄の棒があるのですぐわかると思います。
このラテラルロッドはフレームとホーシング(車軸)を横方向に繋いでいて、ホーシングの左右位置を決める役割を果たす重要なパーツです。

リフトアップするとどうなるか?
ラテラルロッドはフレームとホーシングの間を結ぶ部品で、その長さによってホーシングの左右位置を決めています。
当然ながら、この長さはノーマル車高に合わせられているので、リフトアップにより車高が変化するとラテラルロッドの長さが足りなくなってしまい左右位置にズレが生じます。
ホーシングの左右位置がズレることで起こる厄介な問題はタイヤがフェンダーからはみ出してしまうことです。タイヤがフェンダーからはみ出すことは保安基準で認められておらず、車検にも通りません。
その他に影響する問題としては見た目の悪さです。正面から見た時に車体の片側だけタイヤがはみ出してしまうためバランスが悪く見えてしまいます。
加えて、直進性の低下を招いたり、ハンドルを切った時や起伏の激しいオフロード走行時にタイヤがフェンダー内に干渉する可能性も高くなります。
調整式ラテラルロッドで補正
リフトアップで長さが足りなくなるジムニーJB64/JB23のラテラルロッド。その長さを補うことが出来るパーツが「調整式ラテラルロッド」です。
その名の通りラテラルロッドの長さを調整することができるパーツです。
調整方法はネジ式ターンバックルなので数mmレベルで横方向の位置決めができるため、車高の変化量に合わせてきっちり車体のセンター出しが行えます。
リフトアップしたら絶対必要?
明らかにタイヤがフェンダーがはみ出しているなら絶対必要といえるでしょう。大体2インチ以上車高を上げると左右のズレが目立ってきます。
逆にタイヤがフェンダー内に収まっている場合は、必要性が低いといえます。1インチアップ程度上げる「チョイ上げ」であれば、調整式ラテラルロッドがなくても問題ないケースもあります。
ただ、タイヤがノーマルサイズでフェンダー内に収まっていても、タイヤをワイド化(大径化)することでフェンダーからはみ出してしまう場合があります。リフトアップと大径タイヤを組み合わせる場合には、調整式ラテラルロッドの必要性が高くなるといえるでしょう。
ジャダーの発生原因となる場合も
ジムニーの持病とも言われるジャダーの発生原因には、ラテラルロッドが関係している場合も珍しくありません。
両端のブッシュが劣化するとガタが出てしまい、それがジャダーの発生へと繋がります。
あまり言いたくありませんが、格安のノーブランド品は品質面にバラつきが大きく、ブッシュの不良や溶接の強度不足によってジャダーの発生原因となる確率が高いので注意が必要です。
ジャダーについて詳しくは以下のリンクを参照してみて下さい。
ラテラルロッドのカスタム方法
ラテラルロッドは全長によってホーシングの左右位置を決めることが主な役割ですが、全長以外の部分を変えることでもフィーリングの変化や乗り心地の向上などを行うことができます。
どのような方法でカスタムするのか紹介していきます。
ブッシュの硬さで変わるフィーリング
社外品の調整式ラテラルロッドの両端のブッシュには種類があり、次のように主に3種類が存在しそれぞれに特徴があります。
- ゴム → 耐久性が高い(純正ラテラルロッドもゴム)
- ウレタン → フィーリング重視
- ピロ → ダイレクト感重視
ラテラルロッドを強化
強い衝撃がかかるオフロード走行では、純正ラテラルロッドの強度では曲がったり折れたりする場合があります。
ラテラルロッドはホーシングの左右位置を決める役割に加え、サスペンションに衝撃を吸収させるためのサポートをする機能もあり、大きな力がかかります。
社外品ラテラルロッドの多くはそういった面を考慮してノーマルよりも強度を高め、オフロードでの使用にも耐えられるようになっています。
取付角度を水平に近づける
リフトアップしたジムニーのラテラルロッドは取付角度も変化します。
ジムニーのラテラルロッドの取付角度はノーマル車高の場合、ほぼ水平に取り付けられています。
これがリフトアップを行うとラテラルロッドの取付角度が変化し角度が付いてしまいます(下画像参照)。

ラテラルロッドに角度が付くと、ボディを下から突き上げる力が働くため乗り心地の悪化を招きます。
またサスペンションの伸縮によるホーシングの移動量が多くなるため、フラつく症状も目立ってきます。
リフトアップ量が高くなるほどこれらの傾向が強くなるため、2~3インチアップ以上しているなら取付角度の補正が望ましいです。
補正方法としては以下の2通りに分類されます。
- フレーム側の取付位置を下げる方法
- ホーシング側の取付位置を上げる方法
ラテラルロッドの取り付けブラケットを補強
先ほど説明した通り、ラテラルロッドには大きな力が加わります。必然的にラテラルロッドを取り付けるブラケットにも大きな負荷がかかっています。
ラテラルロッド本体を強化することも大切ですが、取り付けブラケットを補強することで、ハンドリングの改善や車体のフラつき改善が期待できます。
取り付けブラケットの補強方法としては、鉄製のプレートをブラケット部分に溶接する方法があります。このカスタム方法の認知度を上げた石塚エンジニアリングでは「ラテラルロッドブラケット補強プレート」の商品名で販売しています。

リフトアップ車にとって重要なパーツ
ジムニーJB23/JB64をリフトアップした時のラテラルロッドについて紹介してきました。
自分のジムニーと照らし合わせて必要だと思ったなら、4×4エスポワールにはジムニーJB64用とJB23用に調整式ラテラルロッドをラインナップしています。
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