ジムニーをオープンカー(幌車)に改造するためにとても簡単な方法があります。
タイトルにその方法を書いてしまっているので、もう答えはわかっていると思いますが「屋根を切る」ことでジムニーをオープンカー(幌車)に改造することができます。
信じられないかもしれませんがジムニーは頻繁に屋根を切られている車なんです。
ジムニーのオープンカー(幌車)に乗りたい方ならこの記事はいつか必ず役に立つことと思います!
★2024年11月 一部更新
目次 |
ジムニーをオープンカーにしたいなら
JB23系のジムニーになってから、オープン仕様のジムニーは選ぶことができなくなりました。もちろん最新のJB64でも同様です。
オープンカーのジムニーがあったのはJA12までで、型式はJA12CやJA11Cと末尾に「C(コンバーチブル)」が付いていました。ジムニー業界ではオープンカーとは呼ばず「幌車(ホロシャ)」と呼ぶのが一般的です。
前置きが長くなりましたが、ジムニーをオープンカー(幌車)にしたいなら屋根を切断することで問題は解決します。
通称「バンカット」
ジムニーの屋根を切ってオープンカー(幌車)に改造することを「バンカット」と呼びます。ジムニー業界では共通言語として浸透しています。
バンカットは大掛かりな改造ではありますが、改造手法として名前が定着していることからも、そのカスタムが周知されていることが分かります。
本来は板金塗装業者に依頼するような作業ですが、ジムニーのバンカットではユーザー自身がDIYで作業することが珍しくありません。
ジムニー系Youtuberとして知られる「がちゃぴん」さんのチャンネルで、バンカットの作業風景が撮影された動画がありましたので載せておきます。
ベース車両はJA系ジムニーが大半
屋根を切られているジムニーの大半はJA11系やSJ30系がベースとなっています。そもそも「バンカット」と呼ばれるようになったのもJA11系までがバン仕様であったことに由来しています。
幌車のラインナップが存在していたJA系ジムニーは、幌車化するにあたって中古部品が流用できたり、専用の幌車化キットが販売されていることも特徴です。
また、ベース車両として優れている点として、JA系ジムニーにはバンカットした後に必要となる幌(ソフトトップやビキニトップなど)が現在でも購入できることが大きなメリットだといえるでしょう。
JB23系はバンカット率が低め
JA系ジムニーに比べるとジムニーJB23系のバンカット率は低いです。
これは、JB23からオープンカー(幌車)の設定が無くなってしまったことが要因ですが、バンカットされた車両も存在します。
バンカットされたJB23のほとんどはクロカンやトライアル競技用に製作されており、軽量化や視界を確保するためにバンカットが施されます。
画像:ソーダファクトリー
ピックアップ化できるボディキットが存在
オープンカーとは異なるもののJB23をピックアップ仕様にカスタマイズできるボディキットが販売されています。
三重県のイオニックENGから販売されるボディキット「JB23カッポン」は名前から想像できる通り、屋根を切った上から”カッポン”とボディキットを上から被せることでピックアップ仕様に仕上げます。
価格は23万円~と割高に感じるかもしれませんが、もっとも手間のかかる切断面の処理が不要となるため、妥当な金額といえるでしょう。
すでにJB64系のバンカット車も
現行のジムニーJB64/JB74でもバンカット車両が早くも製作されています。
ジムニー業界のレジェンド・二階堂氏のブログ「JB74幌仕様 – RV4ワイルドグース 路外機動帖 Returns」で紹介されており、日本で初めてオープンカー(幌車)に改造されたと言われるJB74を見ることができます。
現行のJB64系はJA系ジムニーのデザインと似通った面もあることから、違和感のないスタイリングです。
画像:B-STYLE
JB64系のオープンカー(幌車)設定は出る?
スズキがジムニーJB64/JB74の止まらない人気を追い風にオープンカーの設定を作るのでは?とのウワサも一部では囁かれていますが、現時点ではまだまだ可能性は低いです。
現実味があるとしたら、オープン仕様ではなく前々からウワサされている5ドア仕様のジムニーシエラの方が可能性としては高いでしょう。
屋根を切らずに幌車化するなら「ハコ替え」
オープンカー(幌車)にするためには屋根を切るしか方法がないのか?と言われれば、必ずしもそうではありません。
JA11CやJA71Cなどの純正幌車のボディ(ハコ)に載せ替える、通称「ハコ替え」と呼ばれる手法を用いることで、幌車化することが可能です。
この方法では、ボディとフレームを分離する必要があるため「バンカット」に比べて、設備や人手、置き場の確保などが必要になりますが、純正ボディをそのまま使用できるため、切断面の処理が不要となり仕上がりも断然きれいです。
しかし、ジムニーの幌車は台数が少なくなってきているため、ベース車を見つけることがかなり困難となってきています。
バンカット文化を定着させたのは誰?
難所系オフロードを好むジムニー乗りたちが「バンカット」文化を定着させたといっても過言ではありません。
クロカンやトライアル競技では、軽量化や見切りを良くするためにオープンカー(幌車)に改造するほうが有利となるからです。もうひとつの理由として、競技中などのボディ破損や転倒をきっかけに、幌車化するケースもよく見られます。
自動車カスタムのジャンルの中で、屋根を切ることがこれほど一般的な車種は他に例がなく、ジムニーは特に突出していると言えるでしょう。
意外にも車検には通る
バンカットはボディの一部を切り取ってしまう大胆な手法のため、「違法改造じゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。
各地域の陸運局や検査員の見解が異なる場合もありますが、基本的にはジムニーの屋根を切っても車検には通ります。
ただし、切断後の仕上げや後処理がしっかり行われていることが前提です。また、車体形状の変更に伴い、記載事項の変更手続きも必要となります。
幌車はジムニー乗りのあこがれ
最近ジムニーに乗り始めたからすれば、屋根を切ってまでオープンカー(幌車)にすることが理解出来ない方も多いかと思います。
それもそのはず、ジムニーをオープンカー(幌車)にしても普段使いでは何もメリットが無いからです。
でも幌車のジムニーに乗っている時だけにしか味わえない、特別感や非日常感は何とも言えないものがあります。屋根を切ってまでオープンカー(幌車)に改造される理由の大部分はそこにあります。
4×4エスポワールは今まで色々なジムニーのデモカーを製作してきました。バンカットのような大掛かりな改造だけでなく、ちょっとしたカスタムまで、長年のノウハウを元にお手伝いします!お気軽にご相談ください!
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