ジムニーのヘッドライトをLED化する際の基本知識を解説します。
H4バルブの規格、色味選び(3000K~8000K)や明るさのルーメン数について注意点を紹介。車検基準をクリアするための光軸や適切なケルビン数の選定も重要です。
自分での交換も可能で、ジムニーのカスタムの第一歩として最適です。安全性やドレスアップ性を向上させるヘッドライトのLED化を検討してみましょう。
目次 |
ヘッドライトLED化の基本的なこと
ジムニーのヘッドライトをLED化するにあたって知っておかなければならない基本的なことを紹介していきます。
バルブの規格や色味について、明るさを表す数値以外に、ヘッドライト本体によるLED化についても触れていきます。
バルブ規格は「H4」
ヘッドライトをLED化する際にまず知っておいてもらいたいのがバルブ規格です。
ジムニー(JB23系/JB64系)のヘッドライトはH4バルブが採用されています。H4バルブの特徴はハイビームとロービームの切り替えが1本のバルブできるところで、ジムニー以外の多くの車でも使用されている汎用規格です。
他のバルブ規格(H1やH3など)では形状等が異なるため、ジムニーには適合しない点に注意してください。
また、H4バルブは汎用規格であるため、ジムニー専用のLEDバルブは基本的に存在しないことも覚えておきましょう。
色味を選ぶことが出来る
H4のバルブ規格でLEDヘッドライトをネット検索すると「6000k」や「4500ケルビン」といった数字が商品名の中に含まれています。
このケルビン(k)はヘッドライトの色味を表す数値で値が大きいほど青白く、値が小さいほど黄色くなります。
社外品のLEDヘッドライトバルブはケルビン数が選択できるようになっていて自分好みの色味に変えることができます。
- 3000K:黄色みが強く、霧や雨の中での視認性が高い。レトロな雰囲気を好む方に人気。
- 4300K:やや黄色がかった白色。視認性が高く、自然な光。
- 6000K:青白く鮮やかな白色。シャープで現代的な印象を与え、夜間のドレスアップ効果も高い。
- 8000K:青みが強い白色。クールで独特な印象を与えるが、視認性は若干低下するため、見た目重視のドレスアップ用として好まれる。
ダントツ人気は白色が際立つ6000k前後ですが、最近は視認性確保やレトロ感を強調するために3000kや4300kあたりのケルビン数も人気になってきました。
ケルビン数による色味の違いは以下の画像を参考にしてみてください。
明るさを表す数値はルーメン(lm)だが…
アフターパーツ市場のLEDヘッドライトバルブには先ほどのケルビンと同様に「4000lm」や「2600ルーメン」の数字が商品に表示されている商品があります。
値が大きいほど明るいバルブであると判断できるのですが、格安品などはこの数値が高く表示されている割にいざ点灯させるとそこまで明るくない場合もあるため、注意が必要です。
アドバイスとしてはルーメン数だけでLEDバルブを選ぶのではなく、信頼性の高いメーカーや実績のある商品を選ぶようにしましょう。
ヘッドライト本体交換によるLED化
ヘッドライトバルブの交換ではなく、ヘッドライト本体を交換することによってLED化することも可能です。
費用はかかりますが、明るさの改善よりも見た目を重視したい、イメージチェンジを図りたい人には最適です。
JB23ジムニー用の社外ヘッドライトを比較できるページがあるので参考にしてみてください。
車検には通るの?
車検ではヘッドライトも検査対象となり、保安基準に適合していないと車検に通りません。
LEDヘッドライトへ変更したことによって保安基準に適合しない場合もあります。車検対応のジムニー用LEDバルブを見つけるには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
色味(ケルビン数)に注意
先述したヘッドライトの色味の違いによって車検に通らない場合があります。
特に注意が必要なのは、改正された保安基準が適用される平成18年1月1日以降のジムニー(JB23-6型途中から対象)です。3000K以下の「黄色い」LEDヘッドライトバルブを使用すると、車検に通りません。
一方、平成17年12月31日以前の保安基準改正前のジムニーは「黄色い」3000k以下のLEDヘッドライトバルブでも車検に通ります。
また、どの年式でも車検に通らない可能性が高いのが、7000K以上の「青白い」LEDヘッドライトバルブです。
車検に対応させるためには、4000K~6000K程度のケルビン数が無難といえるでしょう。
光量よりも光軸(配光)が大事
ヘッドライトの検査では、光量と光軸の両方が検査されます。昨今のLEDヘッドライトバルブは技術の進歩により、低価格品でも十分な光量を発揮するバルブが多く存在します。
しかし、十分な光量を確保していたとしても光軸が合わなければ車検には通らないのです。車検ではロービーム時の光量・光軸を測定するのですが、以下の画像のようなカットオフライン(以下、カットライン)を元にしてテスター機が測定を行います。
このカットラインがくっきり出ない光軸(配光)の悪いLEDヘッドライトバルブの場合、正しく測定ができず、検査に落ちる可能性が高くなります。
この光軸(配光)については数値化できないため、配光性能の良し悪しを判断するのが難しい点があります。信頼性の高い大手メーカー以外の製品の場合は、商品レビューなども参考にする必要があるでしょう。
交換工賃の目安
ディーラーやカー用品店、修理工場によって工賃はそれぞれ異なるため、一概にジムニーのヘッドライトバルブの交換工賃を示すことはできませんが、目安としては1箇所あたり1,000円~5,000円程度で見積もっておけば良いでしょう。
ジムニーの場合はヘッドライト本体を取り外さなくてもバルブの交換ができるので、そこまで高額な工賃とはならないでしょう。
参考までに大手カー用品店A PIT オートバックス 東雲のLEDバルブ交換工賃は1650円~(税込)/1ヵ所となっています。
自分で交換できる?
交換工賃を浮かせて、少しでも良いLEDヘッドライトバルブを購入するのも一つの考え方です。
ジムニーはヘッドライト裏のスペースに余裕があるので、比較的ヘッドライトバルブの交換作業がしやすい車種です。
ネットやYouTubeを調べると参考になるものが多く見つかるので、自分で交換できそうだと思ったらチャレンジしてみる価値はあるかもしれません。
参考:JB23ジムニー ヘッドライトにLEDバルブを装着する- 48rider.com
カスタムの第1歩に
ジムニーのヘッドライトのLED化について紹介してきました。価格面などハロゲンバルブならではの良さもありますが、夜間走行の安全性やドレスアップ性を高めるためには、LED化が効果的です。
車検の通過するための光量と光軸は注意しなければなりませんが、ヘッドライトの交換作業は比較的簡単なため、ジムニーカスタムの第1歩をヘッドライトから始めてみてはいかがでしょうか。
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