ジムニーのガード類といえばバンパーやサイドシルガードなどボディを守るためのものを思い浮かべるかもしれませんが、実は優先順位として高いのは意外にもデフガードなんです。
一見そこまで重要性が高くないようにも見えるデフガードがなぜジムニーのガード類の中でも優先順位が高いのか紹介していきます。
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デフガードとは
ジムニーのタイヤとタイヤを繋ぐホーシングの中心部分にあるデフケースを守るためのパーツです。
デフケースは金属製ではあるもののそれほど厚みがないため、岩などの硬いものに当たってしまうと変形してしまいます。
そこで金属製で肉厚のデフガードを装着することによってデフケース本体の変形を防ぎます。
デフガードはなぜ優先順位が高いのか
デフケースの中にはデファレンシャルギアといわれる差動装置が入っています。
左右のタイヤの回転を振り分ける機能を持っており、すべての自動車に備わる必要不可欠なものです。
何よりもエンジンからの動力を伝える重要な役割を持っているため、デフの機能を損なうと走行不能に陥ります。
エアロッカーやLSDなどのトラクションデバイスを装着している場合にあっては、機能自体も重要ながらパーツ自体が高価なので破損をできるだけ避けるためにもデフガードの必要性は高まります。
以上のことから走行不能に直結するデフをガードする優先順位は非常に高く、デフケースは何としてでも守らなければならないポイントになります。
デフは車体の1番低いところにある
ジムニーの下廻りをのぞき込めばすぐにわかると思いますが、デフケース部分はジムニーの車体の中で1番低いところにあります。
つまり、最低地上高となる部分なので障害物に1番ぶつかりやすいポイントになるワケです。現行のJB64の最低地上高(デフケース部)は205mm。ヒザの高さの石ころでも引っかかることになります。
しかもサスペンションによるリフトアップをどれだけ行っても高さが変わらない車軸部分のため、デフガードの必要性は言うまでもありません。
ちなみにオフロード用のレースマシンなどでは障害物に引っかかりやすいデフ部分をかさ上げするハブリダクション(ポータルアクスル)-Wikipediaといわれる機構に改造する場合もあります。
デフの現地修理はほぼ不可能
デフケースをヘコませて走行不能に陥った場合、現地修理はほぼ不可能である点もデフガード導入のきっかけにしてほしいと思います。デフ部分を丸ごと交換できれば修理可能でしょうが、現実的ではありません。
例えばジムニーで林道の奥深くの険しい場所でデフケースを破損させてしまった場合などはかなり厄介です。レッカー車も入れず現地修理もできない状態となり、走れる状態にするまで困難を極めることは容易に想像できます。
足廻りのドレスアップにもなる
リフトアップカスタムにおいては車高が上がることで目に触れやすくなる足廻りもドレスアップ対象となります。
その中にはもちろんデフガードも含まれます。本来の目的であるデフをガードする役割だけでなく、材質やカラーリングによってデフ部分を目立たせることでドレスアップ効果を狙います。
オフロードテイスト
デメリットがないデフガード
デフガードを取り付けることによるデメリットは無いといって等しいでしょう。
小さなことを挙げれば重量増加やコストが掛かる点などは出てきますが、どんなパーツであれそういった面はつきまとうので許容範囲内だといえます。
付けていなかった場合のリスクを考えると、むしろ付けない理由はないぐらいのレベルのパーツかもしれません。
デフガードの固定方法は2種類
ジムニー用デフガードは固定方法によってどのような用途に向いているのか判断することができます。2種類の固定方法が存在するので、自分のジムニーはどちらが適しているか考えてみてください。
ボルトオンタイプ
ある程度の強度が確保できていればいいならボルトオンタイプがおすすめです。
ジムニー純正オプションのデフガードにも採用されている固定方法でもあります。手軽に取り付けられてデフを守ることができるので、ライトなオフロード走行を楽しむレベルなら十分な強度があるといえるでしょう。
材質や色にも選択肢が多く、ドレスアップ用途としてデフガードを考えている場合にもボルトオンタイプは最適といえます。
デメリットを挙げるなら、溶接タイプと比べて強度が劣ることと最低地上高がわずかながら下がってしまうことです。
溶接タイプ
確実にデフケースを守りたいなら溶接タイプがおすすめです。
ボルトオンタイプの鉄板は3mm厚程度であることに対して、溶接タイプは6mm厚前後の肉厚な鉄板を使用しているのでよっぽどの衝撃が加わらない限り、変形や破損は起こりません。
しかも価格面もリーズナブルなためハードクロカンやロック系のエリアを走るなら溶接タイプのデフガード一択といっていいでしょう。
デメリットとしては取り付けに溶接が必要なことから個人レベルでは取り付けができないことが難点だといえます。その他、強度を最優先に作られているため、ドレスアップ用途にはあまり適していません。
*4×4エスポワールでは溶接タイプのデフガードの取り付けも対応可能です。
※前後に取り付けること
今まで実際にデフガードを装着したジムニーの中で前や後ろの片方だけ付けた事例はありません。
ドレスアップ目的ではなく実用性を重視してデフガードを装着する場合は、迷わず前後両方に付けるべきです。
フロント側のデフケースの方がぶつけやすいイメージがあるかもしれませんが、意外にもリア側をぶつけるケースも珍しくありません。
その理由としてリア側は視界が限られフロント側に比べて感覚を掴むことが難しいため、方向転換しようとバックした時などに障害物に気付かずぶつけてしまうことがあります。
オフロード遊びには必須!
絶対にオフロードを走らないならデフガードの必要性は高くありませんが、少しでもオフロード遊びで林道などを走行するなら、もしもの時に備えてデフガードは必須パーツとして考えてもらいたいです。
ドレスアップ効果もあるので、オフロードテイストを高めるパーツとしても取り入れることができるでしょう。
4×4エスポワールでは継続的にオフロードレースにも参戦しており、デフガードの必要性については十分理解しています。お客様のご予算・用途に応じた最適なデフガードをご提案することができますのでお気軽にご相談ください!
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