驚異的な人気が続き今でも長期の納車待ちの方が多くいるジムニーですが、購入する際に気になるのがグレードのことだと思います。
現行ジムニーJB64は3グレードで構成されていて、それぞれ装備内容に違いがあるので購入時には各グレードを比較する必要があります。
現行ジムニーJB64の3グレードにはどんな違いがあるのか知っておきましょう。
★ジムニーJB64の型式ごとのマイナーチェンジの違いについては以下の記事が参考になります。
★2021年9月 マイナーチェンジにより一部更新
★2022年11月 マイナーチェンジにより一部更新
3グレードの位置付け
現行ジムニーは「XC」「XL」「XG」のグレードで構成されていますが、はじめに各3グレードの位置付けを覚えておくと良いと思います。
●上位グレード →「XC」
・5MT – 1,776,500円 → 1,804,000円(2022/7~)
・4AT –1,875,500円 → 1,903,000円(2021/9~)
●標準グレード →「XL」
・5MT – 1,611,500円 → 1,681,900円(2022/7~)
・4AT –1,710,500円 → 1,738,000円(2021/9~) → 1,780,900円(2022/7~)
●廉価グレード →「XG」
・5MT – 1,485,000円 → 1,555,400円(2022/7~)
・4AT – 1,584,000円 → 1,611,500円(2021/9~) → 1,654,400円(2022/7~)
※すべて税込み
価格を見てもらうとわかるように、上位グレード「XC」と廉価グレード「XG」には約30万円もの大きな価格差があります。
イメージとしては廉価グレード「XG」がバン的役割、上位グレード「XC」はワゴン的役割、標準グレード「XL」が2つの中間だと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
30万円の価格差によってそれぞれのグレードの装備にどのような違いがあるのでしょう。
外装・エクステリアの違い
もっともグレードの違いを感じることができるのが外装・エクステリアです。
現行ジムニーJB64を何のグレードなのか判別するときにも外装を見れば見分けることができます。
ヘッドライト
上位グレード「XC」のみに装備されるのがLEDヘッドライトです。その他の「XG」「XL」グレードにはハロゲンヘッドライトが装備されます。
また上位グレード「XC」には雪を溶かすためのヘッドライトウォッシャーも装備されます(LEDヘッドライトは発熱量が低いため)
フォグランプ
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」の2グレードに装備されるのがフォグランプです。
フォグランプなしの廉価グレード「XG」に関しては上の画像のように穴が塞がれています。
サイドミラー
サイドミラーの違いは現行ジムニーJB64の3グレードを見分けることができる大きなポイントです。各3グレードで仕様が異なります。
●黒塗装ウインカーミラー → 上位グレード「XC」
●黒塗装ミラー → 標準グレード「XL」
●黒樹脂ミラー(未塗装) → 廉価グレード「XG」
車体カラー
上位グレード「XC」のみルーフを黒に塗り分けた2トーンカラーが選択可能となっていて、受注生産カラーとしてルーフとボンネットを黒に塗り分けた車体カラーも選択できます(キネティックイエローをベース)。また、ピュアホワイトパールも「XC」のみが選択できる車体カラーとなっています。
標準グレード「XL」については全9色が選択可能でシフォンアイボリーメタリックやミディアムグレーなどの人気カラーラインナップされています。
廉価グレード「XG」は全4色から選択可能となっていて比較的質素な色合いが多いながらも、人気カラーのジャングルグリーンを選択することができます。
ホイール
上位グレード「XC」のみに採用されるのがアルミホイールです。
標準グレード「XL」、廉価グレード「XG」には黒のスチールホイールが採用されています。
ちなみに黒のスチールホイールは先々代のJA11の頃(約30年前)から引き継がれている歴史あるデザインです。
プライバシーガラス・UVカットガラス
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」の2グレードはリアガラスの3面がプライバシーガラスが採用され、全面UVカットガラスが採用されています。
対して廉価グレード「XG」はプライバシーガラスは無し、UVカットガラスはフロントガラス1面のみとなっています。
内装・インテリアの違い
外装に比べると大きな違いは少ないながらも、やはり上位グレードになるほど装備が充実し車内の高級感は高まります。
当然ながら車内スペースの快適性、機能性に関してもグレードが高くなるほど装備は整っています。
ステアリング
上位グレード「XC」のみ本革巻きステアリングが装備され、オーディオの音量コントロールなどができるスイッチが付いています。
標準グレード「XL」、廉価グレード「XG」はウレタンステアリングが装備されます。
メーター(マルチインフォメーションディスプレイ)
上位グレード「XC」(セーフティサポート装着車)はドットディスプレイが採用され平均車速、走行時間、デュアルセンサーブレーキサポートなど各種警告表示があります。
標準グレード「XL」、廉価グレード「XG」はセグメントディスプレイで瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離、外気温計、時計、半ドア警告表示などを確認することができます。
ラゲッジフロア
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」には防汚タイプラゲッジフロアが装備されます。
後部座席を前に倒した時の背面となる部分がプラスチックとなっているので汚れた荷物を積んでも拭き取ることができ、痛みにも強い仕様になっている他にフルフラットになるのが特徴です。
廉価グレード「XG」のラゲッジフロアは布地そのままのため汚れた荷物を積むことには適していません。またラゲッジ部分に大きな段差が付いてしまいます。
ラゲッジボックス & ツールボックス
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」のリアゲートを開けてすぐにはラゲッジボックス & ツールボックスが装備されます。
ラゲッジボックスにはちょっとした小物や汚れた荷物の収納が可能で、ツールボックスにはジャッキなどの携行工具が収納されています。
リアシート
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」は左右分割式リアシートでヘッドレスト付き、12段階のリクライニング調整が可能です。
対して廉価グレード「XG」は左右一体式リアシートでヘッドレストなし、リクライニング調整もありません。
メッキパーツ
上位グレード「XC」のみエアコン吹出口、ドアレバー、サイドブレーキボタンなどにメッキパーツが配置され、高級感を高めています。
シートヒーター
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」には運転席と助手席にシートヒーターが装備されていて、シート生地には撥水加工が施されています。
機能面の違い
安全な走行をする上で機能面は重要な項目です。外装や内装とは異なり視覚に訴えかけるようなものではないため、満足度には欠けるようにも感じられますが安全面・快適面に大きく関係します。
グレードによっては最新の安全装備を備えられるようにもなっているので、グレード間を比較するときにはしっかり確認しておきましょう。
セーフティサポート
上位グレード「XC」に標準装備されるのがセーフティサポートです。
しかしながら、このセーフティサポートに関しては他の装備とは違ってメーカーオプションとして標準グレード「XL」、廉価グレード「XG」でも選択可能となっていて42,900円をプラスすればセーフティサポートを装備することができます。
またセーフティサポートをオプションで追加した場合、どのグレードであっても上位グレード「XC」のメーター(マルチインフォメーションディスプレイ)に変更されます。
→JB64-3型(2022年7月)から全グレード標準装備となりました。
シートベルトリマインダー
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」にはシートベルトリマインダーが装備されます。
ルームミラー上に配置され助手席と後席の乗員がシートベルトを着用せずに走行するとインジケーターの点灯と警告音で装着を促します。
エアコン
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」には温度を決めたら自動で調整してくれるフルオートエアコン、廉価グレード「XG」は温度と風量を手動で調整するマニュアルエアコンとなっています。
クルーズコントロールシステム
上位グレード「XC」のみに装備されるのがクルーズコントロールシステムです。
ステアリングスイッチで操作ができるようになっていて長距離走行では強い味方となる装備です。
エンジン始動方式
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」はプッシュスタート式でエンジンを始動するのに対し、廉価グレード「XG」は従来のキースタート式です。
ヒーテッドドアミラー
上位グレード「XC」、標準グレード「XL」の2グレードにはくもりの除去や、付着した雪を溶かしてくれるヒーテッドドアミラーが装備されます。
全グレードに標準装備されるもの
現行ジムニーJB64にはグレードによって様々な装備に違いがありますが、全グレードに標準装備されているスゴいもの、意外なものもあるので知っておいてほしいと思います。
ブレーキLSDトラクションコントロール
スタックしてしまうような路面で効果を発揮してくれる装備です。
本来ならスタックして立ち往生してしまう雪道や険しいオフロードのようなシチュエーションでも、ブレーキLSDトラクションコントロールがあれば脱出できる可能性が高くなります。
先代までのジムニーにはこのような機能がなかったため、走破性を高めるためにはトラクションデバイスなるものを装着する必要がありました。詳しく知りたい方は → ジムニーに最適なトラクションデバイスは?デフロック?LSD?
ESP・ヒルホールドコントロール・ヒルディセントコントロール
横滑りの抑制、トラクションコントロール、ABSなどを制御するESP(車両走行安定補助システム)機能の装備の他に、上り坂と下り坂で機能が働くヒルホールドコントロール・ヒルディセントコントロールが全グレードに装備されます。
ラゲッジアクセサリーソケット
車内前方だけでなくリアゲートを開けてすぐの荷室左側にもアクセサリーソケットが装備されています。
車外で電源が必要となるキャンプやアウトドアレジャー、また車中泊等でも使いやすい場所に配置されています。
エマージェンシーストップシグナル
車速が約55km/h以上での走行時に急ブレーキをかけた際、後続車に注意を促すためにハザードランプを自動で高速点滅してくれる機能です。
オートライト(2型~)
2021年9月に行われたマイナーチェンジによって2型以降のジムニーJB64の全グレードにオートライトが標準装備されるようになりました。
トンネルなどでヘッドライトのオンオフが不要となり消し忘れを防ぐことができます。
結局どのグレードが良いの?
ここまで現行ジムニーJB64の3グレードの違いを紹介してきました。
まだ紹介しきれない細かな違いもありますが、30万円の価格差が生まれて当然と思えるぐらいにグレードの違いを感じられたと思います。何といっても廉価グレード「XG」に後から上位グレード「XC」と同じ装備を付けようと思っても30万円では到底足りません。
やっぱり最終的には「結局どのグレードが良いの?」と気になったのではないでしょうか?
普通なら装備がいっぱい付いていてお得感のある上位グレード「XC」が優位になるはずですがジムニーはそうとも限りません。リフトアップカスタムを前提にしていたりオフロード走行をするなら余計な装備が付いていない「XL」「XG」のグレードが良い場合もあるからです。
このようなことがあるので、あくまでも参考程度にアドバイスするならこのようになります。
・日常の足として使用し長距離もこなしたいなら快適装備・安全装備が充実した上位グレード「XC」
・女性好みの車体カラーが選択できてセカンドカー的な使い方をしたいなら、ほぼ「XC」と同等の快適装備を備えた標準グレード「XL」
・カスタム前提、オフロードもガンガン走りたいなら最低限の装備で車体価格の低い廉価グレード「XG」
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