古い型のジムニーは値下がりするかと思いきや、年々プレミア化していて10万キロを超えるような中古車でも高額で取引されています。
特に、近年さらにプレミア化が著しいのはジムニーJA12とJA22ではないでしょうか。生産期間がわずか3年足らずだったこともあり、希少車として認知されてきた印象があります。
同じように見えるJA12とJA22の2つのモデルには、ハッキリとした違いや見分け方があります。中古車の購入時にはそれらを知っておけば購入時の判断基準として大いに役に立ちます。
どんな違いがあるのか詳しく迫ってみましょう。
目次 |
最大の違いはエンジン
JA12とJA22のジムニーの最大の違いはエンジンです。外見で見分けることは困難ですが、それぞれに積んでいるエンジンに特徴があります。
JA12にはF6Aエンジンが搭載され、JA22にはK6Aエンジンが搭載されています。
JA12のF6Aエンジンは前モデルのJA11から搭載されていた実績のあるエンジンです。特徴としてはSOHC(シングルカム)エンジンのため、低回転型で高速走行が得意ではないエンジンと言えます。
JA22のK6Aエンジンは、アルミ製のDOHC(ツインカム)エンジンで当時の新設計エンジンでした。高回転までしっかり回ってくれるエンジンである反面、低速での力強さに欠ける一面もあります。
忘れてはならないのが、その後のJB23型ではK6Aが20年にも渡って搭載されています。
JA22のK6Aエンジンにはご用心
すでに中古車を購入された方には言いにくいですが、JA22のK6Aはジムニー業界で「弱いエンジン」のレッテルが貼られています。
まだ初期のK6Aだったため改良が進んでいなかったのか、他の型のジムニーよりもエンジントラブルが起こる確率が高いのが実情です。
JA22ジムニーの中古車を購入前の方はメンテナンスの履歴を教えてもらうことや入念なエンジンのチェックが必要です。
すでに20年以上前の車体のため中古車市場でも10万キロオーバーが当たり前です。乗りっぱなしだといずれトラブルに遭うでしょう。交換が必要なパーツは積極的に替えることがおすすめです。
JA12とJA22の見分け方
ジムニー通でも外見だけでJA12とJA22を見分けるのは難しいモデルです。
外見だけで明確にJA12とJA22を判別するポイントは無いと言って等しいです。そんな中でも一部のグレードであれば簡単に見分けられる方法もあります。
画像を交えながら何を見ればJA12なのか、JA22なのかをわかりやすく紹介していきます。
パノラミックルーフはJA22
ほとんどお目に掛かることはありませんが、パノラミックルーフのJA12/JA22顔を見たら、それは間違いなくJA22のジムニーです。
“超”がつく希少車なので中古車市場でも高値で取引されているグレードです。
ホロ車はJA12しかない
これまた”超”希少車なのがJA12/JA22顔のホロ車です。JA12だけでしか販売されていなかったグレードです。
ただジムニーの場合、顔面移植やホロ化してしまうことは珍しくないため、JA12顔のホロ車であっても中身は違う型式のジムニーの事例もあります。
JA12にはバングレードがある
JA12/JA22ジムニーの基本となるグレードは型式の末尾に”W”がつく5ナンバーのワゴン(JA12W/JA22W)です。
しかし、JA12に限っては末尾に”V”がつく4ナンバーとなるバングレード(JA12V)が存在しました。
外見での見分け方はリアワイパーが無ければバングレードと見分けることができます。
カラーの設定はホワイトのみでタコメーターも無し、初期のものはパワステ、エアコンも無いスパルタンなグレードです。
特別仕様車で見分けるJA12とJA22
JA12とJA22のジムニーには合計4種類の特別仕様車があります。
JA12はXLリミテッドだけ、JA22にはワイルドウインドとランドベンチャー、フィッシングマスターの3種類が設定されていました。
特別仕様車が設定されていたのは主に2型でしたが、ワイルドウインドだけは1型から設定がありました。
それぞれ内装なども異なりますが、外見で見分けるには車体のグラフィックやエンブレムで見分けることができます。
もっとも簡単に見分ける方法はスペアタイヤカバーです。
その他にも、設定されるボディカラーに違いもあるため、全ての違いをを把握しようと思うと結構大変です。
中古車サイトのグーネットで発売時期などを詳しく載せてくれているので、下記リンクも確認すればさらにわかりやすいと思います。
参考:型式一覧 | ジムニー (スズキ)の総合情報 | Goo-net
リアシートで見分けるJA12WとJA22W
ワゴングレードのJA12W/JA22Wを内装で見分ける簡単な方法はリアシートです。
左右が一体式となっているのがJA12Wで分割式ならJA22Wと見分けることができます。
快適性・安全性で比較するならヘッドレストが付いている分離式のJA22Wに軍配が上がります。
1型と2型の見分け方
短命だったジムニーJA12/JA22には1型と2型しかありません。前期・後期と呼ばれることもあります。
もっとも簡単に見分ける方法はフロントのフリーホイールハブです。1型は手動式のマニュアル式が採用されていますが、2型はエアロッキング式が採用されています。
楽ちんなのは2型のエアロッキング式ですが、確実に切り替えを行う必要があるハードなオフロードでは1型のマニュアル式が好まれます。
フォグランプ付きの場合の見分け方はレンズの色がイエローなら1型(前期)、ホワイトなら2型(後期)と見分けることができます。
参考として1型と2型の車体番号も記載しておきます。
1型(1995年(平成7年) 11月〜)
JA12 C.V.W -100001〜
JA22-1型 JA22W-100001〜
2型(1997年(平成9年) 5月〜)
JA12 C.V.W -150001〜
JA22W-150001〜
パワーステアリング方式にも違いあり
少しマニアックかもしれませんがJA12のパワーステアリングは油圧式が採用され、JA22は電動式が採用されています。
これは、搭載されているエンジンが違うためパワーステアリングの方式が違っています。どちらであっても操作に違和感はほとんど感じないでしょう。
2種類のギア比が存在
JA12ジムニーのギア比は2種類存在します。バン(JA12V)とホロ(JA12C)のギア比だけは、低速域のオフロード走行を想定したローギアードの設定がされています。
それ以外のJA12WとJA22Wのワゴングレードのジムニーは、高速域に重点が置かれたハイギアードの設定がされています。
カスタムパーツは少なめ
生産期間が3年足らずのJA12/JA22ジムニーは、その短さから台数自体が少ないためカスタムパーツも少ないことから、ジムニーカスタムの醍醐味である足回り(サスペンション)のパーツも多くありません。これは、JA12/JA22だけに採用された足回りも強く影響しています。
全体的にパーツのラインナップは少ないといっても現在でも手に入れることができるパーツはあるので、差し迫って困ることは少ないでしょう。
4×4エスポワールではJA12/JA22専用の3インチ or 4インチのリフトアップサスペンションや、10mm~50mmまで細かな車高アップに対応できるコイルスペーサーをご用意していますので、ぜひ1度ご検討ください。
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