2018年に現行型のジムニーJB64が登場して以降、いまだに新車の供給が追いつかない状況ですが、フルモデルチェンジ前の先代ジムニーJB23が果たしてどれぐらいの台数が売れていたのか気になるところだと思います。
公式発表のデータをもとにこれまでのジムニーの年間販売台数を調べてみました。
★2023年2月 一部更新
ジムニーの年間販売台数グラフ
さっそくジムニー年間販売台数をまとめたグラフを見てもらいたいと思います。
グラフを見るときの注意点としては2006年以降が公式なデータです。1992年(JA11)と1996年(JA12/JA22)はリコール情報から推測したデータとなりますので参考数値としてご覧ください。
公式に発表された2006年以降のデータを見る中で最も販売台数が多かった年は2022年の4万1405台、対して最も販売台数の少ない年は2009年の1万1222台となっています。
参照:軽四輪車通称名別新車販売確報【一般社団法人 全国軽自動車協会連合会】
参照:スズキ株式会社 – リコール等情報 – 平成17年12月8日 ジムニーの予見性リコールについて
現行型JB64ジムニーから販売台数が急増
グラフの棒が急激に伸びている2018年以降に注目してみてください。これはまさに2018年7月にデビューした現行型JB64ジムニーに重なります。
現行型がまるまる1年間販売されるようになった2019年からの年間販売台数は3万台を超え、2022年には4万台を超えました。
2017年以前の先代JB23時代のグラフと比べると現行型JB64ジムニーの方が2倍以上の販売台数ということがわかります。
自動車業界では社会現象ともいえる売れ行きとなった背景には、JB64は20年ぶりのジムニーのフルモデルチェンジで期待値が高かったことも見逃せません。
意外と売れていた先代JB23ジムニー
現行型JB64ジムニーになってから販売台数が急増したものの、先代JB23ジムニーもなかなか侮れません。
公式なデータのある2006年以降、1万台以上を常にキープしています。つまり月に約1000台はコンスタントに売れていたことになります。現行型ジムニーの登場までそこまで話題性のある車種ではなかったのにも関わらず安定した水準で売れていました。
3ドアで車内の居住空間も狭く、利便性が高いとはいえないジムニーでここまでの販売台数は驚異的といってもいいかもしれません。販売台数をコンスタントに維持できていた理由はジムニーが軽自動車で唯一のクロカン4WD車であることが大きいと思われます。
驚愕!先々代JA11ジムニーの年間販売台数
公式な販売台数データではありませんが過去のスズキが告知していたリコール情報からすると、JA11ジムニーの累計販売台数は15万3832台と確認できました。
先々代JA11ジムニーは1990年~1995年の5年間販売されていたので5で割ると、なんと年間約3万766台売れていたと推測できます。
これにはちょっと調べていてびっくりしました。現行型JB64ジムニーに負けず劣らずの販売台数だったのです。
時代の流れもあるかもしれませんが、先代JB23ジムニーの販売台数が1万台程度だったことを考えるとJA11は人気車だったといえるでしょう。
短命なJA12とJA22の販売台数は?
歴代ジムニーの中でもJA12とJA22は1995年~1997年の約3年間だけしか販売されなかった短命モデルですが、こちらもリコール情報から調べてみたところ両モデル合わせて年間約2万1312台が販売されていたと推測できます。
JA11には劣るものの十分といえる台数です。JA22系はオンロード指向に振ったことで(サスペンションやギア比)、当時ジムニーファンからの評判は高くありませんでしたが、現在はグリルのデザインの良さなどが評価されオシャレなジムニーとして中古車市場で人気のモデルとなっています。
ちなみにJA12とJA22の販売台数が次モデルJB23発表時の販売目標台数の参考にされています。
不人気車と言われ続けたジムニーシエラの躍進
先代JB43までは誰がなんと言おうと不人気車だったジムニーシエラの販売台数にも注目してみたいと思います。以下のグラフをご覧ください。
公式な販売台数のデータは現行型JB74がデビューした2019年以降となりますが1万台以上の販売台数を堅調に維持しています。
2019年以前のデータは国土交通省やスズキが告知するリコール情報から推測した販売台数で、型式で分けると1994年はJB31、1996年はJB32、2016年はJB43のデータとなります。
特に衝撃的だったのは先代ジムニーシエラJB43が2016年に年間約1236台しか売れていなかったことです。その10倍以上の台数が売れている現行型JB74ジムニーシエラがとんでもない伸び率であることが伺えます。
もはやここまでの販売台数となれば長年、不人気車のレッテルを貼られていたジムニーシエラも人気車と呼べるポジションに成長したといえます。
参照:乗用車ブランド通称名別順位【一般社団法人日本自動車販売協会連合会】
参照:リコール届出番号 4807【国土交通省】
スズキが目標とする販売台数
スズキはジムニーの発表と同時に目標とする販売台数も公開しています。
まず2018年7月に発表された現行型から紹介するとJB64ジムニーの販売目標台数は年間で1万5000台、そしてジムニーシエラが1200台と設定されています。
先ほどのグラフに照らし合わせるとフルモデルチェンジ前の販売台数に近い目標設定をされていることがわかります。
参照:スズキ、軽四輪駆動車 新型「ジムニー」、小型四輪駆動車 新型「ジムニーシエラ」を発売|スズキ
続いて1998年10月に発表された先代JB23ジムニーは月間2000台(年間2万4000台)の販売目標台数が設定されました。
これもグラフに照らし合わせると前モデルのJA22の販売実績を参考にしていることがわかります。
先代JB43ジムニーシエラは月間500台(年間6000台)の販売目標台数がされていました。
今後の販売台数の予想
現在ジムニーとジムニーシエラの合計で年間5万台以上の販売台数となっており、今後の生産体制が整えばさらに増加していく見込みとなっています。
台風の目とされるのがジムニー5ドアの日本市場への投入です。まだまだ確かな情報はありませんが今のジムニーとジムニーシエラの販売台数から予想すると、もしジムニー5ドアが販売された場合、年間で2万台近く売れるのではと考えます。
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