ジムニーのオフロード走行は何かしらのリスクが伴います。よく起こってしまうトラブルのひとつがドア下のサイドシルをヘコませてしまうケースです。
ダメージを受けやすい部分であることから、サイドシルガードといわれる専用パーツがジムニーには各種ラインナップされています。
今回はジムニーのサイドシルガードについてなぜダメージを受けやすいのか?なぜ必要なのか?詳しく紹介していきます。
目次 |
サイドシルガードとは
ジムニーのサイドシルは袋状になっているため、他のボディパネルと同様に一定の力が加われば簡単にヘコみます。
高低差の激しいオフロード走行ではサイドシルに力が加わってしまう場面が多くあり、原形が無くなるほどサイドシルが変形してしまっているジムニーも存在します。中にはヘコみ過ぎてドアが開閉できなくなることもあります。
このようなサイドシルの変形を防ぐためにサイドシルの上から鉄板で覆うものがサイドシルガードです。
ヘコませると取り付けられない?
サイドシルガードの形状は当然のことながら、ヘコみがなく変形していないサイドシルにフィットするように作られています。
つまり、ヘコんで変形してしまっているサイドシルには取り付けられない可能性が出てきます。もし無理やり取り付けられたとしても、本来のガード性能を100%発揮できる状態とはいえません。
以上のことを踏まえると、オフロード走行をするなら「サイドシルガードは絶対にヘコませる前に付けておいた方がいい」と結論づけることができます。
修理費用よりもサイドシルガードの方が安い
サイドシルがボコボコにヘコんでしまうと見た目の悪さはもちろんのことながら、悲しいことに修理費用よりもサイドシルガードの方が安い場合がほとんどです。
最初からサイドシルガードを付けてさえおけば、修理費用も発生せず最低限の出費で抑えることができます。
ここでもやはり結論的には「サイドシルガードは絶対にヘコませる前に付けておいた方がいい」と考えることができると思います。
サイドシルをヘコませるパターン
サイドシルがヘコんでしまうパターンとしてもっとも多いのは亀の子状態になる地形です。
ちょっとした岩やせり上がった土手にサイドシルが乗っかると車重が直に掛かる部分なので、軽く当たった程度のつもりでもがっつりヘコんでしまうことがあります。
難易度の高い地形になるとサイドシルを擦りながら進まなければならない場面もありますが、初心者でも何気ない場所でサイドシルをヘコませてしまうケースは珍しくありません。
安全と思った場所でも車体がずり落ちてサイドシルをヘコませてしまうパターンなど、オフロードではドライバー自身が意図しないことが起こるため、常にサイドシルへのダメージは隣り合わせだと意識しておく必要があります。
似て非なるロックスライダー
大きくジャンル分けすればサイドシルガードの仲間となるのがロックスライダーでしょう。
サイドシルガードがプレートで構成されていることに対して、ロックスライダーはパイプで構成されている点が大きな違いといえます。
その名の通り岩を擦りながらでも進むことを前提に作られているので、サイドシルガードよりも強度は高く見た目もかなりゴツくなります。
ただ、コスト面や地上高が低くなってしまうという理由からサイドシルガードに比べて普及していないのが現状です。
画像:CARTUNE
サイドシルガードの選び方
サイドシルガードの材質や厚みが強度にどのように影響するかを詳しく解説します。
オフロード走行でのダメージ防止としてだけでなく、ドレスアップとしての側面を持つサイドシルガードについても知ってもらいたいと思います。さらに、地上高を稼ぐハードシルカットのメリットについても紹介します。サイドシルガード選びの参考にしてください。
材質と厚みで変わる強度
サイドシルガードの強度を判断できる材料となるのは材質と厚みです。
材質としてはスチール製・ステンレス製・アルミ製の3種類に分類することができ、スチール製は強度を優先したものが多く、ステンレス製やアルミ製は強度とドレスアップを両立したタイプが多くあります。
そして強度と深く結びついてくるのが厚みです。ハードなクロカンやロックを走るなら3mm以上の厚みがあると安心できるでしょう。さらに強度を上げるためサイドシルガードを2枚重ねで取り付ける方法やサイドシル内に発泡ウレタンを注入して強度を上げる方法もあります。
画像:RA-NO’S
ドレスアップ効果とヘコみ隠し?
先ほどの材質についての項目でも少し触れましたが、サイドシルガードはドレスアップ目的で装着されることもあります。
美観性の高いアルミ製やステンレス製のサイドシルガードの中には強度よりもドレスアップ目的で作られているものも見られます。
また、スチール製であっても黒く塗装されているものは視覚的な効果としてサイドシル部分をブラックアウトすることができ、車高を高く見せることもできます。
さらに、サイドシルガードの知られざる使い方としてヘコみ隠しがあります。オフロード走行でサイドシルをヘコませてしまったり、キズを付けてしまった場合のヘコみ隠しもサイドシルガードの用途の一つといえるでしょう。
画像:シートメタルジップ
地上高を稼ぐハードシルカット
サイドシルを保護するための最終手段といってもいいのがハードシルカットでしょう。ドア下のサイドシル部分をごっそりカットする大胆な方法です。
最大のメリットはサイドシルの地上高を稼げることです。この方法は、先々代ジムニーJA11系でよく行われています。
約10cm幅のサイドシル部分が無くなるため、オフロード走行時にヒットすることが激減します。さらにハードシルカット専用のサイドシルガードも取り付けることができるので強度も十分確保できます。
見た目の面でも横から見た時に腹下部分の地上高を稼いでいる分、ボディがコンパクトに見えるので車高が高く見える効果もあります。
ただし、サイドシルのカットは1度やってしまうと元に戻せなくなってしまうため、よく考えてから実施しましょう。
ヘコませる前に付けよう!
サイドシルガードはジムニーでオフロードを走るならできるだけ早い段階で装着しておいてほしいパーツであることがわかっていただけたと思います。
また、オフロードを走ることがないジムニーであっても、サイド周りのアクセントになるドレスアップパーツとしての役割を持つことも知っていただけたのではないでしょうか?
4×4エスポワールではオフロードレースにも参戦しておりサイドシルガードの必要性を痛感する場面を何度も見てきました。用途に応じたサイドシルガードの選定も可能ですのでお気軽にご相談ください!
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