以前、型式によって違いがあるジムニーJB23の1型~10型の変更点について取り上げましたが、今回は特別仕様車も含めたグレードの違いについて知ってもらいたいと思います。
中古車の先代ジムニーJB23を購入しようと考えているならグレード間の違いや、たくさんある特別仕様車との違いについても気になるところだと思います。
いったいどのような違いがあって、どうやってグレードを選んだらいいのかお教えします!
目次 |
グレードは2世代に分かれる
20年間も販売され続けてきた先代ジムニーJB23は年式によってグレードを2世代に分けることができます。
1998年~2000年までの第1世代は廉価グレードの「XA」、標準グレード「XL」、上位グレードの「XC」の3つのグレードで構成されていました。
2000年~2018年の第2世代は標準グレードが「XG」、上位グレードは「XC」の2つのグレードで構成されています。
グレードによってエンジンパワーや基本的な構造の部分に違いはないものの、それぞれ内装と外装といった装備面に違いがあります。
第1世代グレード「XA」「XL」「XC」の違い
販売されていた期間が約3年と短かった第1世代グレードは3つに分かれてはいますが「XA」「XL」は同じグレードの認識でも良いでしょう。
装備としてはどちらもパワーステアリングとエアコンぐらいのもので、オーディオレスのシンプルなグレードです。
「XC」は上位グレードだけあって装備内容は充実していて、アルミホイールやフォグランプなどが装備されます。
グレードの細かな違いは重複する部分があるため第2世代グレードの項目で紹介していきますが、参考までに新車時の価格は廉価グレード「XA」5MTで約100万円、上位グレード「XC」5MTは約130万円で販売されていました。
新車時の価格について詳しく知りたい方はジムニー(スズキ)のモデル・グレード別カタログ情報|【グーネット中古車】で参照することができます。
第2世代グレード「XG」「XC」の違い
まず先代JB23ジムニーの「XG」「XC」の2つのグレードの価格差は、最終型の「XG」5MTで約130万円、上位の「XC」5MTで約150万円とザッと20万円の価格差があります。
(ちなみに第1世代グレードの「XA」「XL」は第2世代グレードでは「XG」に相当します)
この20万円の価格差は以下の装備が上位グレードの「XC」に備え付けられているからです。
- フロントマルチリフレクターフォグランプ
- ヒーテッドドアミラー
- 電動格納式リモコンカラードドアミラー
- カラードサイドアンダーミラー
- 3ポジションラゲッジルームランプ
- リアシートヘッドレスト
- 助手席シートアンダートレイ
- 全面UVカットガラス
- リアプライバシーガラス
- ルーフレール
- カラードドアハンドル
- アルミホイール
- CDプレイヤー
※最終型「XC」の装備
もし、これらの装備を全部後から付けようとすると確実に20万円以上の費用が必要です。
特に後付が困難で不便に感じると思われる装備は次の3つの装備となります。
1つ目は「リアシートヘッドレスト」です。標準グレードの「XG」ではリアシートのヘッドレスト自体がないため安全面で不安となる要素です。
2つ目が「ルーフレール」で、ルーフキャリアを装着する際にルーフレールがないと商品のラインナップが限られてしまうデメリットがあります。ルーフレールは機能面だけでなく、ビジュアル面においても四駆っぽさを高めてくれる装備でもあります。
第2世代グレード「XC」
特別仕様車グレードも存在
先代JB23ジムニーでは基本となるグレードとは別に、特別仕様車グレードが継続的にラインナップされていました。
しかも流通している台数も多く、基本グレードの存在がかすんでしまうほどといっても過言ではありません。
特別仕様車グレードはマイナーチェンジごとにラインナップが異なり、名称は同じであっても装備内容が違い、細かく分類すると20年の間でなんと25種類も存在するのです。
グレード名称だけでも次の7種類があります。
- KANSAI
- ジムニーL
- ジムニーJ2
- FISフリースタイルワールドカップリミテッド
- ワイルドウインド
- ランドベンチャー
- X-Adventure(クロスアドベンチャー)
マイナーチェンジごとの特別仕様車のラインナップについては型式によって違いがあるジムニーJB23の1型~10型の変更点でチェックしてみて下さい。
特別仕様車グレードの違い
25種類も存在する先代JB23ジムニーの特別仕様車グレードの違いをそれぞれ説明すると、かなり複雑になるので要約していきます。
基本的に特別仕様車グレードの先代JB23ジムニーは上位グレードの「XC」をベースとして専用装備がプラスされます。
グレードにより異なりますが、具体的には以下のような専用装備です。
- 外装
- 専用車体色
- 専用アルミホイール
- 専用フロントグリル
- ウインカー付きミラー
- 専用スペアタイヤハードカバー
- 内装
- 専用本革巻ステアリング
- 専用シート表皮
- 専用ガーニッシュパネル
- 専用フロアマット
- シートヒーター
上位グレード「XC」にプラス3万円~5万円追加すれば、これだけの専用装備が付いている特別仕様車グレードを購入することができました(新車時)。
新車で「XC」を買う予算があるなら、ちょっとお金を出して特別仕様車グレードを選んだほうが絶対お得感を感じる価格展開がされていたのです。
唯一の2WDグレード
先代JB23ジムニーの特別仕様車には50年を超えるジムニー史上唯一の2WDグレードが存在します。
それは初期の頃に販売されていた「ジムニーL」「J2」の2つです。昨今は希少価値のあるグレードとして評価され始めてきましたが、マニアの間では2WD車であることからジムニーの黒歴史的な扱いをされていたりもします…
ジムニーが全部4WD車だと思ってると、2WD車の「ジムニーL」or「J2」も存在するので間違えて購入しないようにだけ注意してください(あり得ないとは思いますが)。
比較したらどのグレードが良い?
シンプルに装備だけを基準にするなら上位グレード「XC」や、ランドベンチャーなどの特別仕様車グレードをチョイスしたほうが良いでしょう。
でも、あえて標準グレードの「XG」を選ぶことも間違いではありません。車体価格の安さはもちろんのこと、カスタムベースの車両にするならシンプルなグレードで十分だからです。
しかし、いくらグレードにこだわったとしても車体の程度が悪ければ本末転倒です。特に年式が古くなるほどグレードよりも車体の程度を選考基準としたほうがいいでしょう。
実際に中古車市場でも程度の良いJB23ジムニーの標準グレード「XG」が上位グレード「XC」より高い場合もあります。
また、どのグレードであっても基本的な性能・構造については共通しているので、必要以上にグレードのことを気にしないほうが良いジムニーと出会える可能性は高まるでしょう。
まとめ
中古車の先代JB23ジムニーを探すにあたって、どのグレードにしようか悩まれている方も多いのではないでしょうか?
ここまで紹介してきたグレードの違いを比較して少しはヒントになったかもしれません。
まだまだ熱が冷めそうにない現行のJB64ジムニー人気のせいで若干影が薄くなり気味な先代JB23ジムニーですが、今こそ良い状態の中古車が手に入れられるチャンスでもあります。
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