クロカン&トライアルでジムニーの走破性をアップさせる2Loって何?

クロカン&トライアルでジムニーの走破性をアップさせる2Loって何?

ジムニーの「2Lo」とは2駆のローギアで、本来は選択できない駆動方式です。これは、悪路走破性を高めるためのカスタムのひとつで、オフロードでのアクセルターンやリカバリーテクニックに活用することができます。

また、JB64/74、JB23、JA11など、ジムニーの型式別に2Lo化する改造方法も解説しています。ジムニーのカスタマイズに興味がある方はぜご覧ください!

★2024年11月 一部更新

目次

●2Loとは

どんな場面で使うの?

2Lo化するための改造方法

JB64/74はスイッチで簡単切り替え

JB23系も簡単スイッチ式

加工が必要なJA11系のレバー式

まとめ


2Loとは

まず最初に2Loとは、2駆のローギアの事を指します。

ジムニーにはトランスファー(副変速機)があり<4Lo – 4Hi – N(ニュートラル) – 2Hi>の中から駆動方式を選択できます。使用シーンとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 4Lo:険しい林道やクロカン
  • 4Hi:フラット林道や雪道
  • 2Hi:オンロード

このように通常の使い方では、2Loが必要になる場面ありません。しかし、特殊な環境では2Loが必要になる場面もあります。

どんな場面で使うの?

2Loが使われる場面は主に4×4トライアル競技のアクセルターンです。切り返さないと曲がりきれないタイトターンでは、アクセルターンによってクルリと向きを変えることができます。

4×4トライアル競技は後退することが減点の対象となるため、切り返さずに進むテクニックが必須となります。
▼ルールについてはこちらをチェック▼

4輪駆動車でのトライアル競技ルールを簡単解説!

▼2駆でアクセルターンするジムニー

4×4トライアル以外のクロカンでもハードなラインを攻めるようになってくると、役立つ場面が出てきます。

例えば走行ラインがズレてしまったり車体の姿勢変化を行いたい場合に2Loに切り替え、テールをスライドさせて車体の姿勢やラインを修正するリカバリーテクニックとして活用できます。

「テールをスライドさせるなら、2Hiギアでも出来るんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、停止状態から大きなパワーを掛ける場合はギアの低い2Loのほうが圧倒的に有利です。


2Lo化するための改造方法

同じジムニーでも型式によって2Lo化する改造方法が異なります。

比較的簡単に電気系統の細工だけで2Lo化できる型式もあれば、半ば強引に2Lo化しなければいけない型式もあります。

JB64/74はスイッチで簡単切り替え

簡単に2Loに切り替えができるのはエアロッキングハブ機構を持っているジムニーJB64/74系です。電気系統を加工すればスイッチだけで簡単に2Loに切り替えることができます。

JB64/74では後述するレバー式による2Lo切り替えも可能ですが、トランスファー本体の加工が必要となるため、費用面などを考慮するとスイッチ式が優れているといえるでしょう。

4×4エスポワールでは簡単カプラーオンで2Lo化を可能にする「JB64/74用 2Loキット」を販売しています。ノーマル状態に戻すことも想定し既存の配線を傷つけません。取付説明書も付属します。

JB64/74用 2Loキット【4x4エスポワール】
JB64/74用 2Loキット

JB23系も簡単スイッチ式

JB64/74と同じくエアロッキングハブ機構を持っているジムニーJB23系もスイッチだけで簡単に2Loに切り替えすることができます。

電気系統が得意な方ならDIYで配線を加工し2Lo化することもできなくはないですが、手っ取り早く2Lo化したいならオフロードサービスタニグチから販売されている「エアロッキングハブコントロール」がおすすめです。

エアロッキングハブ コントロールスイッチ

画像:オフロードサービスタニグチ

加工が必要なJA11系のレバー式

ジムニーJA11系の2Loの切り替え方法はもっともアナログなレバー式です。基本的にトランスファー本体の加工が前提となります。

主に「ツインレバー式」と「シングルレバー式」に分かれます。

ツインレバー式は2Loに入りやすい反面、加工が難しくトランスファーレバー根本部分の強度が落ちてしまいます。無理に操作してレバーが折れてしまった事例も聞いたことがあります。

また、トランスファーのレバーの根本部分を加工するため、純正のキャップが機能せず、水が侵入しやすくなることや、転倒時にオイルが漏れやすくなる点も注意が必要です。

ジムニー ツインレバー2Loトランスファー
ツインレバー式2Loトランスファー

画像:カツイチ

シングルレバー式は加工方法によって2Loへの切り替え方法が数種類存在します。トランスファーの操作方法を誤ると「迷子」になる可能性があります。シフト位置が分からなくなり、競技中に駆動の切り替えができなくなったり、走行不能に陥るマシンを実際に見たこともあります。

ツインレバー式に比べて強度面については信頼できますが、加工方法によってはシフト位置の関係でボディ側をカットする必要もあるため、大胆な作業が求められる場合もあります。

いずれの方式も加工次第で改善できるポイントもあるので、どちらを選ぶかは好みの問題と言えるでしょう。

ジムニー シングルレバー2Loの加工
シングルレバー2Loの加工

画像:廃棄物彩生処


まとめ

ジムニーの悪路走破性を高めるためのカスタム「2Lo」について紹介しました。4×4トライアル競技のアクセルターンや、クロカン走行のリカバリーテクニックとしても活用できるカスタムです。

ジムニーの型式によって改造方法に違いがあることも分かっていただけたかと思います。2Loにきりかえが選ぶことができるトランスファーがあれば走りの幅が広がります。

4×4エスポワールでは各型式の2Lo化に対応するだけでなく、リフトアップなどの総合的なジムニーカスタムも可能です。自社オリジナルサスペンションも取り揃えておりますので、お気軽にご相談ください!

 


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