ジムニーのリア周りのカスタムの中でスペアタイヤ(背面タイヤ)は意外と見落とされがちです。実はどんな風にカスタムするかによってジムニーの印象は大きく変わります。
今回はスペアタイヤにどんなカスタム方法があるのか5種類に分類してみましたので、今後のジムニーカスタムの参考にしてみて下さい。
★2023年1月 一部更新
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ホイールを表向きに付ける
JB74/JB43のジムニーシエラは元から表向きにスペアタイヤが取り付けられているので、この項目はJB64やJB23などの軽ジムニーのユーザーが対象となります。
軽ジムニーは軽自動車の規格上、純正スチールホイールを裏向きにしか取り付けできない設計になっています。
この問題はホイールを表向きに取り付けられるスペアタイヤブラケットを装着することで、純正・社外問わずアルミホイールが装着可能となり、ドレスアップ効果も見込めます。

軽ジムニーは車検で注意
表向きに装着できるスペアタイヤブラケットは車体の一部とみなされるため、軽自動車の規格を超えてしまいます。
そのため、軽ジムニーのJB64やJB23は表向きにするブラケットを装着したままでは車検に通らない可能性があるため注意が必要です。ただ、商品によっては車検に対応するタイプも存在します(スペアタイヤ移動ブラケット(ジムニーJB64/JB74)|RV4ワイルドグースなど)。
購入前に、車検対応かどうかを必ず確認しておきましょう。
スペアタイヤレス化
ジムニーをリアから見ると大きな存在感を放っているスペアタイヤですが、スッキリした外観にカスタムしたいならスペアタイヤレス化する方法があります。
このカスタムを施すことで、後方の視認性が良くなり、わずかではありますが軽量化にも貢献します。また、取り外すだけなので費用がかからず、飽きたら簡単に元に戻せるのもメリットです。
さらに、ジムニー用のカスタムパーツにはスペアタイヤレスを外した部分を整えるスムージングパネルなども販売されており、よりスッキリとした見た目を演出できます。
JB23系のスペアタイヤレスは要検討
スペアタイヤレス化した場合、現行のJB64やJA11ではそこまで違和感はありませんが、先代のJB23/JB43ユーザーは要注意です。
下の画像はスペアタイヤを取り外したJB23です。純正リアバンパーの中央部分が大きくくぼんでいます。いくらリア周りがスッキリするとはいえ、違和感を感じる見た目です。
改善方法としては、社外リアバンパーへの交換が理想的です。

スペアタイヤの移動
ノーマル車両の場合、スペアタイヤの移動はほとんど必要ありませんが、社外リアバンパー装着時や、スペアタイヤ大径化の際には必須カスタムとなります。
ノーマル位置よりも上方へ移動することで、リアバンパーと干渉しないようにします。商品によって移動量や移動方向が違うため、カスタムの仕様に合わせて選択することができます。
また、取付位置が高くなることで視覚的に車高が高く見える効果もあります。
★4×4エスポワールでは JB64用スペアタイヤ移動ブラケット と JB23用スペアタイヤ移動ブラケット を取り扱いっています。
後方視界に注意
スペアタイヤを上方に移動すると後方視界が悪化するデメリットがあります。これは、スペアタイヤがリアウィンドウを一部覆ってしまうためです。
また、スペアタイヤ移動ブラケットを装着すると、車両の全長が軽自動車の規格を超え、車検に通らなくなる可能性もあります。
一石二鳥のフルカバータイプ
フルカバーのスペアタイヤカバーには、ソフトカバーとハードカバーの2種類があります。
フルカバータイプは、リア周りのドレスアップ効果だけでなく、紫外線によるタイヤの劣化を防ぐという実用的なメリットも兼ね備えています。
社外品ではソフトカバーが主流で、1万円以内で購入できるものが多く、個性的なデザインがプリントされた商品も豊富に揃っています。また、スペアタイヤを使用する際にカバーの脱着が容易である点もメリットです。
一方、ハードカバーは主に純正品です。純正オプションとして選択できるほか、特別仕様車(先代JB23のランドベンチャーなど)には標準装備されている場合もあります。
大径タイヤには対応していない
フルカバーのスペアタイヤカバーのデメリットは大径タイヤに対応していない点です。基本的には純正タイヤのサイズ(175/80R16・195/80R15)に合わせて作られています。
汎用品を探せば大径タイヤに対応する商品もありますが、ラインナップは極端に少なくなります。
画像:RV4ワイルドグース
純正ハーフカバーのリメイク
極力お金を掛けたくないなら純正ハーフカバーのリメイクがおすすめです。現行のジムニーJB64/JB74では、純正オプションのデカールが貼られていることが多いと思います。
個性を出すリメイク方法として、好きなブランドのステッカーを貼るのも簡単で手軽です。思い切って塗装にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
見た目のインパクトが弱い
もっとも低コストな純正ハーフカバーのリメイクですが、基本的にステッカーや塗装することしかできないため、どうしても見た目のインパクトには欠けます。
アイデア次第で個性的なスタイルを作ることも可能ですが、純正ハーフカバーのリメイクだけで迫力のあるリアビューを求めるのは難しいといえます。
番外編
ちょっとイレギュラーなスペアタイヤ周りのカスタム方法を紹介します。
まず1つ目は、スペアタイヤを取り外し、スコップやハイリフトジャッキを取り付けるカスタムです。本来はオフロードでのレスキューを目的としたアイテムですが、ファッション目的で取り付ける場合もあります。
2つ目は、スペアタイヤの取り付け部分を活用した収納化です。
現行ジムニーJB64系の爆発的な人気とキャンプブームの後押しもあり、アウトドアギアを積むためのリアキャリアなどがリリースされており、おしゃれで実用的なアイテムが増えています。
下の画像は、4×4エスポワールのゲートレシーバーです。荷物を載せるリアカーゴ部分を分離させることで、簡単に脱着ができるだけでなく、リアカーゴは目的や用途に合わせて各種サイズに対応できるようになっています。
完全に見た目だけを優先したカスタムならホイールだけを取り付けるスタイルもあります。
ローライダー系のカスタムに詳しい方ならピンと来たのではないでしょうか。過去に4x4エスポワールで製作したJA71デモカーでもやっていたことがありました(下画像)。
それなりにジムニーを仕上げておいたほうがカッコよく見えるので、最終的なメニューとして残しておいた方がいいかもしれませんね。
どれがオススメ?
ジムニーのスペアタイヤだけでこれだけのカスタム方法があるわけですが、どうすれば良いのか悩んでしまうかもしれません。ひとつの指標としてオススメするカスタム方法は次のようになります。
- オフロード重視(大径タイヤのスペアタイヤ装着と見た目のインパクト)
- ホイールを表向き、スペアタイヤ移動
- オンロード重視(軽量化と後方視界の確保)
- スペアタイヤレス化
- コスト重視(ノーマル車との差別化)
- フルカバータイプ、純正ハーフカバーのリメイク
4×4エスポワールはジムニー専門店としての長い経験をもとに総合的なジムニーイジりのアドバイスもできます!お気軽にお問い合わせ下さい。
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